サッカー台湾代表の夢 文武両道支えた慶応SFC時国司オービス・インベストメンツ社長が語る(上)

塾の成績は、具体的な目標ができて勉強に身が入り始めた5年生の中ごろからぐんぐん上がり、成績上位者だけを集めた特別クラスにも選抜され、それがまた励みになりました。全国で2万人ぐらいが参加する模試で上位30人に入ると塾の冊子の表紙に名前が載るのですが、3回ほど名前が載りました。

SFCでは帰国子女と一緒に英語を学んだ。

時国氏は「帰国子女のクラスに移り最初は苦労したが、英語は格段に上達した」と話す

当時日能研と四谷大塚が中学受験塾の二強のようにいわれていて、日能研で成績上位の子は、灘や開成、筑駒、桜蔭あたりを目指すのが普通でしたので、SFCに行きたいと言うと変な目で見られました。ところが、SFCに入学したら、日能研で一緒に勉強し、灘や桜蔭などに合格した子が何人もいて、ちょっと驚きました。

SFCの売りものの一つが英語重視のカリキュラムです。英語の授業は実践重視で、先生は半数以上がネイティブ。授業以外でも英語を話す環境に置かれます。例えば、中1の時の担任は英国人でした。先生との会話は原則英語で、文化祭の企画書も英語。先生もそこは厳しくて、甘えを許してくれませんでした。

私自身も、ビジネスの世界で生きて行くには英語は必須だと思っていたので、英語は一生懸命やりました。中1でABCから始めて、中2の時に英検2級に合格。中3の2学期からは、帰国子女向けの英語のクラスに移ることができ、英語でのディベート力なども格段に向上しました。

とはいえ、帰国子女のクラスでは、最初は周りのレベルに付いていけず、苦労もしました。それでも頑張れたのは、クラスメートがみんな優しくしてくれたからです。帰国子女の多くも言葉で苦労した経験があるので、こちらの気持ちをよくわかってくれていたのかもしれません。

SFCは留学プログラムも充実していて、私も長期休暇を利用してオーストラリアと英国に短期留学しました。一方、毎年行われる学校の旅行は、6年間ずっと国内。世界を舞台に活躍する大人になるためには、まずは自分たちの国のことをきちんと知っておこうという学校の考えだったようです。

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