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国内で1日に刊行される新刊書籍は約300冊にのぼる。書籍の洪水の中で、「読む価値がある本」は何か。書籍づくりの第一線に立つ日本経済新聞出版社の若手編集者が、同世代の20代リーダーに今読んでほしい自社刊行本の「イチオシ」を紹介するコラム「若手リーダーに贈る教科書」。今回の書籍は「転職に向いている人 転職してはいけない人」。転職サイト、リクナビNEXTの編集長を務めた著者が、納得いく人生を送るための転職成功術や決断の前に考えておくべきポイントを伝授する。

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黒田真行氏

黒田真行氏

著者の黒田真行さんは1965年生まれ。89年にリクルートに入り、「B-ing」「とらばーゆ」「フロム・エー」の編集などを経て、2006年から転職サイト「リクナビNEXT」の編集長を務めました。現在はミドル世代の転職を支援するため、14年に設立したルーセントドアーズの代表取締役です。

譲れない「自分の軸」を決める

総務省の労働力調査によると、16年の転職者数は306万人と前年より3%増え、320万人だった09年以来の高水準となりました。ピークだったリーマン危機前の346万人に迫る勢いです。終身雇用を前提としない若年層だけでなく、45歳以上のミドルやシニア層の転職が増えています。

転職の理由として、多くの人が「キャリアアップ」を口にしますが、実際には「今日のマイナスを解消したいという気持ちが引き金になっている」と著者は分析します。つまり労働条件や賃金への不満が大きいのです。こうした不満を解消できる、よい就職先を探すには、まず自分の「軸」を決める必要があると著者は説きます。

 住宅の場合で言えば、「犬を飼っているからペット可のマンション必須、通勤30分圏内で決める!」とか、「家賃10万円上限で山手線○○駅から徒歩10分圏内!」などという決め方をすると基準が明確で決めやすいのですが、"絶対にはずせない条件"や"重視する条件"が決まっていないと、いつまでたっても目移りばかりして永遠に引っ越し先が決まらなくなります。
 会社や仕事を選ぶ際にも、これとまったく同じことが言えます。
(第1章 転職を決断する前に知っておいてほしいこと 21ページ)

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