「萌え断」もコツいらず ホットサンドメーカー6選
日経トレンディ編集部が選ぶ「日用品・文房具グランプリ」。ホットサンドメーカーでは6製品をノミネートした。ホットサンドメーカーを買っても、用途が限られて飽きるという声がある。そこで調理道具に詳しい料理家の祐成二葉氏に、味はもちろん、「毎日使いたくなる」という視点でノミネートした商品を試してもらった。
グランプリに選んだのは「ホットサンドベーカー」(アサヒ軽金属工業)。理由は、「具を分厚く挟んでジューシーに仕上げることができる」点。おかずや野菜をたっぷり挟めて、これ1つで朝食が完結する。メニューの幅が広がり日常使いできる。きれいな断面の写真をSNSで公開する「萌え断」にも向く。
定番の扱いやすさ、左右で同時調理も
実勢価格5400円(税込み)
70年代に日本で生まれ、近年のブームをけん引する商品。「ダブル」は、内面が2つに仕切られ、中央とパンの耳が程よく圧着。具もくっつきにくくて洗いやすく、420gと軽量な点もいい。「左右で違う具を挟む、違う食材を同時調理するなど、用途が広い」(祐成氏)
「萌え断」サンドがコツいらずでおいしく
実勢価格7452円(税込み)
40年ぶりの復刻品。カーブした形状で中が広く、具をたっぷり挟んで断面がおいしそうな「萌え断」サンドが作れる。内面はフッ素樹脂加工で、油なしで卵を焼いてもこびり付かなかった。「これ1つでバランスのいい食事が作れる。火加減が難しくないのもいい」(祐成氏)
使いこなせればプロの味に
実勢価格1万2960円(税込み)
IH対応で、1130gと重め。内面の二重構造になった縁が、パンの耳をがっちり圧着させ、カリッと仕上げる。中の水分が飛び過ぎず、中は軟らかく焼けた。「じか火では焼きムラが出やすく、具の分量が中央のくぼみを満たさないと、挟むときにパンがずれるので慣れが必要」(祐成氏)
キルト状の焼き目がきれいに付く
実勢価格4320円(税込み)
電気式のホットサンドメーカー。じか火式のように焼き加減を気にする必要もなく、自動で加熱が止まる点が便利。全体にキルト状の焼き目が付き、ギュッと薄くプレスされカリッとした食感になる。「具はたくさん挟めないが、誰でもカフェのような仕上がりに焼ける」(祐成氏)
電子レンジ調理でもしっかり焼き目
実勢価格4104円(税込み)
電子レンジ使用の手軽なタイプだが、こんがりと焼き目が付く。しかし、電子レンジ加熱ではパンの水分がじか火よりも飛びやすいため、冷めると耳が硬くなりがち。「水分のある野菜を挟む、パンの表面にバターを塗るなど水分が飛ばない工夫をするとおいしくなる」(祐成氏)
魚焼きグリルで調理可能
実勢価格3780円(税込み)
魚焼きグリルを使用するユニークな商品。回りがムラなく圧着し、中央のくぼみで厚みのある具を受け止める。網状で、焼き具合を確認しやすく、全体的にこんがり焼けるが、「魚焼きグリルは短時間で高温になるので、火加減が重要」と祐成氏。オーブントースターでも使える。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2017年9月号の記事を再構成]
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