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受験業界の「黒船アプリ」 なぜリクルートが創れたか リクルートマーケティングパートナーズ山口文洋社長×BCG杉田浩章代表

2017/9/9

学校の先生も常に便利な道具を探していたのでしょう。そこで、すぐに営業チームをつくり、現場の課題などを尋ねて、先生たちが生徒と伴走するためのしくみを作りました。ニーズの顕在化を待っていたし、狙ってもいましたが、思った以上に早かったですね。

ボストンコンサルティンググループ日本代表の杉田浩章氏

■大企業で新規事業をやることの意味

杉田:ベンチャー企業を新たに興して、スタディサプリのような事業をやることと、企業のなかで新規事業を立ち上げることの違いはどこでしょうか。

山口:「リクルートをやめて、スタートアップでスタディサプリのような事業をやらないのですか、とよくいわれます。しかし、私は考えていないですね。大きな企業だったから、資源や人材を投じて長期的な計画を立て、海外の展開も狙う大きなビジネスをつくれたと思います。スタートアップだったら、限られた資源で短期的な目標をたて、数十億円の売り上げになったら新規株式公開(IPO)、というのが精いっぱいだと思う。

体力のある大企業だからこそ、社会のインフラになり、業界への使命を果たせるという点もあります。この約5年間のスタディサプリの歴史を振り返っても、現場で一歩ずつ進みながら、将来の3歩、4歩をどう歩いていくのか常に並行して考えられました。これは、大企業における新規事業の魅力だと思います。

山口文洋
リクルートマーケティングパートナーズ社長。2006年2月、リクルート入社。進学事業本部などを経て、12年10月、リクルートマーケティングパートナーズ執行役員に就任。2015年4月より現職。
杉田浩章
東京工業大卒、慶応大経営学修士(MBA)。日本交通公社(現JTB)を経て1994年からボストンコンサルティンググループ勤務。2016年1月に日本代表。愛知県出身。近著に「リクルートのすごい構“創”力」(日本経済新聞出版社)がある。

(松本千恵)

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