マネー研究所

七転び八起き

リーマン・ショック経験、損切り徹底

2017/9/11

 「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
 今回は大吉さん(39) 会社勤めをしながら投資機会を探る。新しい投資先をなるべく開拓したい。中国株やデリバティブ商品を対象としたETFにも投資。ベトナム株も試したい。
大吉さん 10%以上の含み損が出ないようにリスクをきっちり管理する

■2005年~

 投資を本格的に始めたのは26歳から。前の会社を辞めた後、残業代の未払いがあったことが判明。口座に振り込まれた約200万円のうち半分で欲しかった時計を買い、残りのお金で株式投資を始めた。ゴーンさんの手腕に期待して日産自動車(7201)の株式などを買った。ファイナンシャルプランナー(FP)の資格をとってからは外国為替証拠金(FX)取引などにも投資対象を広げていった。

■08年~

 成績は良好で運用資産の総額は順調に伸びていった。基本的には株もドルも、買いから入っていた。風向きが一変したのはリーマン・ショック後だ。世界中に金融不安が広がり、株は暴落。一晩で保有資産が100万円以上減ってしまうこともあった。「一段と下がるとまずい」という気持ちはあったが、持ち高の整理が遅れ損失が膨らんでしまった。損失確定の大切さが身に染みた。痛い教訓を得て10%以上の含み損を出さない投資スタイルに変えた。

■14年~

 個人投資家の集まりや投資セミナーに積極的に参加するようになる。株式投資は時価総額200億円未満の小型株や直近2年間に新規株式公開(IPO)した銘柄を中心としている。条件は営業利益率の伸びが大きく、注目テーマになりそうな銘柄かどうか。証券アナリストの資格を持つ妻の助言を参考に300銘柄を保有する。

■16年~

 知人に勧められて買っていたアキュセラ(現・窪田製薬ホールディングス)株で痛い目に遭う。東証マザーズ市場でバイオ関連株が連日上昇するなかで、同社が治験失敗を突然発表。ストップ安の日が続いた。売りたくても売れず結局200万円の損失を出した。以来さらにリスク管理を徹底するようになった。コツコツ利益を積み上げ、資産は1億円に迫るペースだ。

[日経ヴェリタス2017年9月3日付]

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