MONO TRENDY

私のモノ語り

長澤まさみ 作家性にこだわった「自分だけの一品」

2017/9/8

『散歩する侵略者』に主演する長澤まさみさん。彼女が「好きだけど、なかなか買えない」ものとは?

「世界の中心で、愛をさけぶ」「モテキ」「海街diary」など、多くの作品で輝きを放ってきた長澤まさみさん。今年30歳になった彼女が、好きな食器選びで決めているルールとは? そして「だいたいそれしか考えていない」というものとは?

■本当に欲しいモノにはなかなか巡り合えない

「好きだけど、なかなか買えないのが食器です。食器は誕生日などにプレゼントされることが多くて、基本的にはいただきものでまかなえるんです。だから自分では『本当に欲しいと思ったものしか買わない』と決めています。でも、そうするとなかなか買いたいものに巡り合えないんですよね(笑)。

洋食器と和食器を合わせて使うのが好きなんです。でも和食器はあまり持っていなくて。本当に欲しい食器になかなか巡り合えない。だからずっと同じものを使っている感じです。

食器探しは、骨董屋さんに行って見てみたり、ネットで調べたり。今はSNSに自分のページを持っている陶芸家の方も多いので、それを見て考えたりもします。料理を作るのも嫌いじゃないので、作る料理に合うものをイメージして買うときもあります」

陶芸家のうち、『デザインが個性的で好き』というのは、1970年生まれの濱中史朗さん。出張料理人の助手を経て作陶に入り、現在はミラノサローネなどのデザインの祭典でも高い評価を受けている。

「モノを買うとき、デザインで選ぶことは多いです。最近買ったダイニングテーブルもそうでした。最初に作った作家のイズムを受け継いで、今も職人が同じ形で作っているテーブルなんですが、デザインはもちろん、そういう点もすてきだなあと思って。ずっと欲しかったので、30歳になる記念に、奮発して買いました。

今、欲しいものも食べ物絡み(笑)。カナダ人が作った和包丁です。日本で修行して今はアメリカで活動している、カナダ人の鍛冶職人がいるんですよ(編注:モーリー・カーターさん。学生時代に日本で和包丁を見て虜になり、日本の老舗製作所で修業し、現在は包丁をオレゴンで製作している)。テレビで見たその方の作る包丁が、柄にマーブル模様のような凹凸があって、デザインが格好よかった。ただ残念ながら日本では売ってないらしいので、何とか買えないかな、と思っています。

作り手が見えるモノを選ぶ、作家性にこだわるのは、長く使いたいから。モノを買うときはどのくらい使えるかも考えるのですが、ハンドメードのモノは一個一個が違っているので、『自分だけのモノ』という感じがして、思い入れが強くなる。自分が好きなもの、本当に欲しいものを買うと、自然にそれをずっと使い続けたいと思うじゃないですか。だから買った後も大切にする。使い捨てみたいなことをしない。それがいいんです」

■大事なのは「相手役を本当に好きになる」

9月9日公開の主演映画は、「散歩する侵略者」。劇作家・前川知大率いる劇団「イキウメ」の舞台を映画化した作品だ。ある日、侵略者に心身を乗っ取られて帰ってきた夫に戸惑う女性・加瀬鳴海を演じる。「宇宙からの侵略」というSF的な設定を、「岸辺の旅」(15年)でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した黒沢清監督は、日本のどこにでもあるような街の日常から描いていく。

「宇宙からの侵略」はどこにでもあるような小さな街を舞台に進行していく

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