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津田大介、重低音で斬る Bluetoothスピーカー5機種

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Bluetooth方式のワイヤレススピーカーの売れ行きが好調だ。市場調査会社のGfK Japanによると、今年1~7月期の家電量販店における販売台数は前年同期比8%増。メーカー各社からさまざまな新製品や特徴的な製品が発売され、ここは今、AV市場で最も熱いジャンルの一つであることは間違いない。私物の4機種を紹介した回(「風呂専用や旅のお供 津田大介の無線スピーカー活用法」)に続き、今回は実売価格が2万~3万円台の5機種を集め、実際に音源を聴きながら試用してみた。すると、ロックやテクノが好きな僕にぴったりのスピーカーが見つかった。

圧倒的に気に入ったのはJBL「XTREME」

今回試用した5機種の中で、断トツで気に入ったのが、JBL「XTREME(エクストリーム)」だった。2台まとめて買ってもいいかなというくらい気に入った。2台ペアリングするとステレオで使えるため、高級オーディオを買うよりXTREMEを左右でそろえたほうがいいのではないかなと思うほどだ。2台あれば野外レイブができそうなくらいの音が出るし、それでいながら最大音量にしても低音が割れない。全体的なバランスがとてもいいのだ。

最近はBluetooth対応スピーカーでも高音質なハイレゾ音源に対応したものも出ている。だが、ハイレゾ対応であるかどうかにかかわらず、ロックやEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を再生する場合は、低音をどう作り込むかといったことで音が変わってくる。2万~3万円台という価格帯のBluetoothスピーカーはどれも完成度が高くなってきたので、最終的な判断基準は個人の好みに合うかどうか。重低音を重視する僕の場合、それがJBLのXTREMEだったということだ。

XTREMEで音源を再生している様子を動画にしてみた。両サイドにある低音増幅用のパッシブラジエーターが振動するため、視覚的にも重低音の迫力が伝わるはずだ。

アウトドアで楽しむソニー「SRS-XB40」

今回、ソニーの製品を3台試聴している。「SRS-XB40」は、その中でも重低音を重視したモデルだ。価格は2万円台前半と、3台のうちで最も安価ながらも、確かに低音がすごく出る。EDMを再生するとその良さがわかる。

SRS-XB40はソニーが開発したLDAC(エルダック)というコーデックに対応している。LDACは従来の技術と比べてデータの伝送速度が3倍で、対応機種を使えばワイヤレスでもハイレゾ音源をハイレゾ音質のまま聴ける技術だ。実際、iPhoneに入っているMP3の音源ではこもりがちだったファンク系の曲のギターのカッティングが、Xperiaから同じ曲のハイレゾ音源を飛ばして鳴らすとクリアに聞こえる。

また、このSRS-XB40はスピーカーきょう体の前面が光るライティング機能を備えている。リズムに合わせてカラフルに光るので、この点でもEDMと相性がいい。最大出力が64Wと相当大きな音が出る上に、最大10台接続してさらに大音量を出す「ワイヤレスパーティーチェーン」という機能もある。室内で音楽を聴くというより、キャンプやバーベキューに持って行って大勢で楽しむのに向いている。

ルックスも含めて、ギミック重視の「リア充」系Bluetoothスピーカーといえそうだ。ボディーがカラフルに光る様子を下記の動画で確認できる。リズムが激しい曲の再生時に効果的なギミックだ。

コンパクトなハイレゾ対応機、ソニー「h.ear go」

「h.ear go(SRS-HG1)」は、世界最小のハイレゾ対応ワイヤレスポータブルスピーカーだ。旅行に持って出るのに適した大きさ(幅204×高さ62×奥行き60mm)だし、価格帯からみてもボーズの「SoundLink Mini Bluetooth speaker II」の競合機だと思われる。

h.ear goがSoundLink Miniと比べて優位なところは、LDACに対応していること。Xperiaやハイレゾ対応のウォークマンを持っている人なら、こちらのほうが良い音が聴けるということだ。圧縮音源もハイレゾ並みの高音質にアップスケーリングする機能もある。

このh.ear goとSRS-XB40を比較すると、テクノの音源はXB40のほうが迫力のある音がして僕の好みだ。その一方で、アシッドジャズの音源はh.ear goのほうがバランスよく聞こえた。音量もそれほど大きくないスピーカーなので、h.ear goは一人で部屋で楽しむという使い方が適していると思う。

ソニー「SRS-ZR7」をテレビにつなげて大迫力の音に

「SRS-ZR7」は今回試用したソニーの3機種の中で一番高いモデルだ。HDMI端子を搭載していることからも、テレビに接続して拡張スピーカーとして使う用途が考えられている。薄型テレビは音が貧弱なものが多いので、このスピーカーをつなげば大迫力の音に変えられる。

普段はリビングのテレビにつないでおき、音楽を聴きたいときはXperiaやウォークマンに入ったハイレゾ音源をハイレゾ音質で楽しむという使い方ができる。これくらいのサイズ(幅300×高さ93×奥行き86mm)であれば、僕だったら旅行にも持って行くだろう。

圧縮音源も高音質で鳴らずボーズ「Revolve」

ボーズの「SoundLink Revolve Bluetooth speaker」は360度全方位にパワフルな音を鳴らすスピーカー。低音がクリアに締まっていて音質がいい。EDM系の再生も得意だし、ボーカルものを小さい音で聴いたときのバランスがすごくいい。さすがにボーズだなと思う。

ボーズ製品なのでLDACには非対応なのだが、ソニーのSRS-XB40やh.ear goと比較するとiPhoneのMP3音源でも良い音がする。コーデックの差はありながらも、音質を決めるのはコーデックだけではないということだろう。

360度に音が出る半面、1台ではステレオ感がない。そこで、2台そろえて「ステレオモード」で使うという方法がある。ボディー底面には三脚に取り付けるためのネジ穴があるので、部屋の左右の隅に1台ずつ立てて設置してもいい。防滴仕様で縦型のため、スペースの限られたキッチンなどで使うのにも適している。

聴くジャンルとスマホで正解は変わる

初めてBluetoothスピーカーを買う人は、まず鳴らしたいソースが何かを意識するといい。実際、今回の試聴で、ジャズ好きの人間がビル・エバンスのピアノを聴いたところ、「JBLのXTREMEは低音を強調しすぎる」と言っていた。再生するハードウエアがiPhoneなのか、Xperiaまたはウォークマンなのか、Galaxyなのかでもずいぶん違う。

ジャズやクラシックなど、音質にこだわる人は低音よりハイが重要だと思うので、LDAC対応のソニー製品がいいだろう。圧縮音源の音質を補正する機能もあるからだ。

今回は3つのメーカーから借りた5つのモデルを聴いてみた。自分の好みの音楽を次々と聴いたことで、単体では気付かなかったかもしれない違いが浮かび上がってきた。量販店やショールームに行って、一番聴くタイプの音楽を何度も試して聴いてみてほしい。

津田大介
 ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。1973年東京都生まれ。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)、『動員の革命』(中公新書ラクレ)、『情報の呼吸法』(朝日出版社)、『Twitter社会論』(洋泉社新書)、『未来型サバイバル音楽論』(中公新書ラクレ)ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。

(編集協力 島田恵寿=コンテクスト、写真 佐藤久)

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