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人生を変えるマネーハック

投資は悪いことなのか 日本人の大いなる誤解を解く 投資の勘違いをマネーハック(1)

2017/9/4

PIXTA

 今月のテーマは「投資」です。といってもマネーハック的には投資のノウハウを指南するわけではありません。もっと基本的なことで、投資の意味についてです。とりわけ、私たちにありがちな「投資の勘違い」について考えたいと思います。

 来月10月4日は日本証券業協会が定める「投資の日」です。投資といえば、まだまだ未経験者が多いと思います。証券業協会の「証券投資に関する全国調査(2015年11月発表)」によると、個人の有価証券保有率は18.2%です。

■現役世代はもっと投資すべき

 投資信託協会の「投資信託に関するアンケート調査(16年12月発表)」では、投信の保有率は16.0%としています。世代別の保有率は20歳代が5.7%、30歳代10.1%、40歳代12.8%、50歳代でも15.8%とかなり低い割合です。

 一方、60歳代は23.8%、70歳代は27.1%と現役世代を上回っています。投信は年金生活世代が資産価値を維持する目的で保有している傾向があります。現役世代は企業型の確定拠出年金の加入者が625万人いますが、その4割強は100%安全資産で運用し、投信を保有していないといわれています。

 若い世代の資産にはもっと投信を組み入れた方がいいのですが、そもそも「投資」に対する誤解や勘違いが障害になっているケースが多いと思われます。これはちょっとマネーハックして、発想をひっくり返したいところです。

■投資についての悪いイメージ

 もともと日本人には「投資の利益は不労所得。お金は額に汗して稼ぐもの」といった考えが根強いと思います。投資についてのマイナスイメージもあり、諸外国に比べて資産に占める現金・預金の比率が高く、「貯金好き・投資嫌い」の傾向につながっています。

 前述の証券業協会のアンケートでは、証券投資のイメージを聞いていて「難しい」「お金持ちがやるもの」「ギャンブルのようなもの」「なんとなく怖い」といった回答が上位を占めています。

 協会のアンケートだけに「投資は悪いこと」「投資はずるいこと」という設問はなかったようですが、投資に対するマイナスイメージはかなり強いと思います。実際のところ、投資というと詐欺的商品で何十億円の被害が出たり、インサイダー取引がニュースになったりと、「悪い」「ずるい」を体現するような内容ばかりです。投資を巡り、そうしたことが起きているのは事実でしょう。

■投資は社会にとって必要なこと

 しかし、投資は本来、悪いことやずるいことをしてお金を増やすのが目的ではありません。額に汗して稼ぐものでもありませんが、頭に汗して稼いでいるようなものです。そして、投資は社会には必要なことで、おおむねその存在は良いことなのです。

 できるだけシンプルに説明するなら、「投資は経済や企業を成長させ、あなたの懐も豊かになる」ということです。

 あなたがどこかの企業に投資をしたとします。その企業は得られたお金を元手に新たな事業を展開します。

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