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引っ越し代の節約術 究極は「混載便」の元旦利用? ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢

2017/9/1

逆に5月から7月にかけて賃貸物件を探すと、家賃や礼金などの条件交渉がしやすいといえます。人気の物件では難しいかもしれませんが、物件の古さや駅からの距離など、自分が譲歩できる物件への住み替えを、この時期に狙うのも選択肢です。

■「混載便」で費用を抑える

引っ越し代金は9月後半~10月前半以外に、3月から4月にかけても高くなりがちです。連休前後なども高くなることが多いです。代金を抑えるには、人気がない日程や時間帯を選ぶことがポイントです。調整できるようであれば、平日や日曜日の午後便などで手配できると安くなることが多いです。

私の過去の引っ越しで、効果的に費用が抑えられたのは元旦の引っ越しと、「混載便」と呼ばれる到着時間が読みづらい引っ越しでした。元旦の引っ越しは好まない人もいるかもしれませんが、選択肢に入るようであればぜひ、ご検討ください。元旦に引っ越して、それ以降に再び引っ越しする際、同じ業者に依頼すれば、元旦に引っ越したときのデータが残っているので、その金額を基準にしながら交渉もできます。引っ越ししやすい日程で業者に依頼すると、さすがに「元旦価格」にはなりませんが、低価格の前例があると、交渉しやすくなるのは確かです。

混載便は長距離の引っ越しなどの際に選択肢になります。私は岡山から東京に引っ越す際に利用しました。同じ地域や方面に引っ越しをするほかの人の荷物と一緒にトラックに積み込むことで人件費や高速料金が抑えられ、引っ越し代金を安く抑えられます。その代わり、複数箇所に荷物を降ろすため、自分の荷物がいつ到着するか、時間がはっきり読めないというデメリットがあります。引っ越しのための休暇を取得するなど、ゆとりがないと使いにくいかもしれません。

移動するタイミングは自分でコントロールしにくいことも多いですが、家賃や物件の流通の傾向を知っておけば、自分好みの選択ができる可能性が高まります。価格、スケジュール、物件が選べる時期――。いずれをとるのか。自分にとってベストの選択ができると理想的ですね。

風呂内亜矢
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。著書に『その節約はキケンです―お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか―』(祥伝社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)などがある。管理栄養士の資格も持つ。http://www.furouchi.com/

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