画期的な構造、木や和紙製も 進化形ペンケース9選納富廉邦のステーショナリー進化形

例えばrethinkの「Lim Pens leeve」。3本の筆記具を最小限のスペースで、しかし一本ずつを確実に保護しながら持ち歩けるミニマムなデザインは、現代のペンケースの頂点の一つ。普段使う1本を閂(かんぬき)代わりにして、くるりと3本の筆記具をまとめるデザインが何より秀逸。しかも、ペンケースを開かずにそれぞれのペンを上部から出し入れできるし、ペントレイ的に使う事もできるなど、そのそぎ落とされたシンプルなデザインながら、多機能でもある名品。生産量が少なく、入手が難しいのが唯一のネックか。

rethink「Lim Pensleeve」 薄くそいだ革を貼り合わせることで薄く柔らかだけれど張りのある素材を使った3本挿しのペンケース。今回のロットはEuro Kip Leatherを使った高級感のあるバージョンだ。3本挿しのペンケースで最もコンパクトなのに、一本ずつきちんと保護してくれる。12800円(税別)

「使う楽しさ」も大切な要素に

シンプル路線では、ヤマサキデザインワークスの「ペンホルダー」も素晴らしい。革を2枚、側面を縫い合わせて、片側に丸い穴を開けただけの、この上なくシンプルな形だけれど、そこに入れた筆記具の表情さえデザインに取り込んだ、ケースごとポケットに入れたくなるようなスマートさが魅力。底部分を縫い合わせないことで生まれる筆記具の出し入れのしやすさと、形崩れの無さ。このアイデアは後に、多くの革製ペンケースに踏襲されることになる。

ヤマサキデザインワークス「ペンホルダー」 蓋を開けるなどの手間が一切ないシンプルなデザインと仕様なのに、これだけカッコいいのがすごい。驚くほど軽く、経年変化で色が変わっていく様子が楽しめるのも魅力。3780円

それらに続くように、神戸派計画の「ロールペントレイ」のような、3本のペンをフレキシブルなスタイルで持ち歩ける、ユーザー本位のペンケースが登場したり、ベアハウスの「どや文具ペンケース」のような、とにかく大量の筆記具を一気に出し入れできる、大人のための大容量タイプが登場したりと、ペンケースは、筆記具を収納するモノから、筆記具とユーザーをつなぐアイテムへと変化する。

神戸派計画「ロールペントレイ」 ペンを側面から出し入れする独特な構造が面白い。平たくして使っても良いし、巻いて円柱状にしても良いフレキシブルな使い勝手も独特。優しい肌触りの革で大切なペンを守ってくれるし、使用時のトレイとしても安心して使える。9000円(税別)
ベアハウス×どや文具会「どや文具ペンケース」 大量の文房具を収納。出し入れが一度にできる形状が何よりの特徴。革とファブリックのコンビネーションのセンスも良く、実用性も高い。8208円
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