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大学1年から選考、入社猶予も ユニリーバの新卒採用 ユニリーバ・ジャパンの島田由香人事総務本部長

2017/8/30

ユニリーバ・ジャパンの島田由香人事総務本部長

日用品大手のユニリーバ・ジャパン(東京・目黒)は2017年6月、大学1年から卒業後3年までの人を対象に、通年で採用を始めると発表した。人工知能(AI)を使うオンラインでの面接に加え、2年間の入社猶予や高校生へのインターンシップなど革新的な取り組みが目立つ。その狙いはどこにあるのか。人事総務本部長の島田由香氏に聞いた。

■「入社猶予」期間、最長で4年も

――新しい採用制度はどんな枠組みですか。

「6月に『UFLP365(ユニリーバ・フューチャー・リーダーズ・プログラム365)』という新しいプロセスを導入しました。選考の対象は大学1年生から4年生と卒業後3年間までの既卒者です。8月に行う1カ月間のインターンシップに参加する人は、その前に面接を受けてもらいますが、そうでない人はいつでも応募でき、選考にも進めます」

「今回のプログラムでは、入社を決めるまでに最長で4年間の猶予があります。1回目は、最終面接の直前まで通過したときです。その後の2年間、いつ最終面接を受けてもいいことにしました。すぐに受けてもいいし、2年間勉強し直してもいいし、ボランティア活動などをしてもいいということです。2回目の猶予は、最終面接を経て内定してから入社までで、これも2年間です」

――なぜ2年間の猶予を考えたのですか。

「2年間というのは、まとまって何かに取り組むことができる時間でしょう。大切なキャリアを急いで決めてほしくないんです。今のスケジュールだと、大学生が就職活動期のたった数カ月間にいくつものオファーを受け、決めるのに期限を切られ、焦ってしまいます。その結果『来てもらいたい!』と強くアピールした会社に流れている気がします。それも悪くはないんですが、本当はこの機会に自分のキャリア形成とじっくり向き合ってほしいのです。自分と会社の価値観があっているか、入社したらどんな働き方になるのか、自分の仕事は社会にどんな貢献をしているのか……。焦って決めたら、失敗した結婚みたいな状況になりかねない(笑)。今回、一度選考から外れても、1年たったらまた挑戦できる仕組みも導入しました。人は、必ず成長するからです」

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