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MINIに初のPHV ゴーカート感から安定した走りに

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日経トレンディネット

MINIはコンパクトSUV「MINI Crossover(ミニ クロスオーバー)」のプラグインハイブリッド(PHV)モデル、「MINI Cooper S E Crossover ALL4(ミニ クーパー S E クロスオーバー オール4)」を2017年7月に日本で発売した。MINI初のPHVとなる同モデルの税込み価格は479万円。

クーパー S E クロスオーバー オール4はMINIクロスオーバーのエントリーモデル(前輪駆動、ディーゼルエンジン)が393万円であるのに比べると割高に思えるかもしれない。しかし四輪駆動、ディーゼルエンジンの「Cooper SD Crossover ALL4(クーパー SD クロスオーバー オール4)」が493万円であることを考えると、PHVの479万円はむしろ割安とも感じる。

国内導入が始まったばかりのクーパー S E クロスオーバー オール4。短時間だが試乗したので、インプレッションも合わせて紹介しよう。

航続距離は最大42.4km

クーパー S E クロスオーバー オール4の内外装や基本性能はミニ クロスオーバーの他のモデルとほぼ同じだが、内外装にPHVモデルであることを示す黄色のエンブレムやアクセントカラーが取り入れられている。

特徴的なのはパワートレインで、システム全体で224ps(馬力)を発揮する。前後の駆動系が独立した四輪駆動車で、前輪をエンジン、後輪をモーターで駆動する仕組みだ。前輪用は最高出力136ps、最大トルク220Nm(ニュートンメートル)を発揮する1.5Lの3気筒ターボエンジンと6速ATの組み合わせ。後輪用は最高出力88ps、最大トルク165Nmの電気モーター。通常はモーターで走行する電気自動車(EV)として使え、その状態での最高速度は125km/h、航続距離は最大42.4kmをうたう。また走行用バッテリーは7.6kWhのリチウムイオン電池を搭載しており、200V電源の場合、空の状態から約3時間で満充電となる。

ゴーカート感は薄れ、安定した走りに

実際に走ってみると、操作方法などはエンジン車と同じ。ただイグニッションをONにしても、従来のように元気なエンジン音が響いてくることはなく、無音。アクセルを開くとスルスルと走り出すが、やはり無音だ。このため、走行中の車内はとても静かだった。

またあえてアクセルを踏み込み急激な加速を試みると、エンジンがスタートしてアシストしてくれるため、加速に対して不満を持つことはなさそうと感じた。

ゴーカートのようなキビキビした走りがウリとされてきたMINIだけに、ボディー下部にバッテリーなどの重量物が積まれることで、軽快さが失われるのではと筆者は懸念していた。しかし、確かにMINIのイメージとは多少異なるものの、それがマイナスではなく、安定感のある走りを与えている印象だ。上位クラスのセダンやSUVなどからこのクルマに乗り換えても、違和感が少なそうとも感じた。

しかも見た目は、PHVのアイコンとして黄色のアイテムが多く取り入れてはいるもののMINIらしさはそのまま。キビキビした元気な走りのMINIが好きな人には物足りないかもしれないが、PHVがほかのMINIとは異なる個性としても光っているので、より一般受けしそうな味付けになったように思えた。

1年間は充電無料で利用可能

なお、クーパー S E クロスオーバー オール4を購入すると、市中に設置されている有料の充電施設を定額(毎月2500円)で利用できる会員制サービス「ChargeNow」に入れる。これは日本充電サービスが展開する、全国各地の約8500基の充電器と、提携充電器が月額2500円で利用できるサービスだ。最初の1年間は無料。マンションなど充電設備が設置できないユーザーに配慮したもの。

PHVに注目するのは環境意識の高い人というイメージがある。しかし、モーターならではのスムーズな加速性能と高い静粛性、これまでのMINIらしくない落ち着きのある走り、そして優れた経済性などを武器に、新たなユーザーの獲得にもつなげていくという。人とは違うPHV車に乗りたいというユーザー層には受けそうだ。

MINIブランドはEV化が進めやすい?

BMWが送り出すようになって3世代目となる現行MINIは、MINIのイメージを受け継ぎながら、より上級モデルとして存在価値を高めてきている。今回のMINI初となるPHVの静かな走りを新たな魅力ととらえる新世代のMINIファンも多そうだ。

実は現在のMINIユーザーはMINIブランドそのもののファンが多いと考えられており、走りなど中身よりも、MINIというブランドに乗ることへのこだわりが強いという。つまり、電動化はBMWよりも進めやすい環境にあるといえるだろう。

このところ欧州各国では、近い将来、電動化パワートレインのみの新車販売しか認めないという国家の方針が示されるようになっている。BMW本社は7月27日、こうした流れを受けて、2020年過ぎを目安に、MINIを含めBMWグループの全モデルで内燃機関に加え、PHVもしくはEVを設定し、EV化を実現可能なものにすると発表している。またMINIはメインモデルとなる3ドアハッチバックについて、2019年からEVモデルも製造を始めることも明らかにしている。

MINIと電動パワートレインの相性をユーザーがどう感じるかはクーパーS E クロスオーバー オール4にかかっており、このクルマの成功が、今後の電動化への大きな一歩になると考えられる。クルマ自体の完成度は高いが、MINIらしい電動化をどう示すか。これからが勝負なのではないだろうか。

(文・写真 大音安弘)

[日経トレンディネット 2017年8月8日付の記事を再構成]

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