用途を「発明」 斬新アイデアの使える文房具9選
文房具の進化はとどまるところを知らない。2017年夏は、全く新しい視点で作られて、用途そのものを「発明」するような斬新な新商品が数多く発売される。
頻繁に使う文房具を引き出しの中にしまうのが面倒で、デスク上に置くという人は多いだろう。ならば「引き出しの外」にしまえばいいという発想で作られたのが「デスクポケット」(キングジム)だ。大小さまざまな8つのポケットが付いた布製の収納を、ネオジム磁石で引き出しの前に取り付ける構造。ノート、電卓、付箋などをすぐ取り出せるベストポジションに収納できて、デスク上もすっきりする。
忘れたくない番号やタスクを手の甲に書く感覚で使えるメモも発売される。「wemo」(コスモテック)は、シリコーンの板状のメモ。手首に軽く当てると丸まって装着できる。水にぬれてもへたらず、ボールペンで書いた文字は消しゴムで消して何度でも使える、「アナログの未来形」といえるメモだ。
引き出しに8つのポケットを装着
実勢価格3800円(税別)
机の引き出しの前に収納スペースをつくる新発想のポケット。デスク上に置きがちなものをワンアクションで出し入れできる。ポケットは8つあり、付箋などの小物からA4ノートまで、さまざまな大きさのものをぴったり収納。大きな引き出しに強力な磁石で固定する仕組み。磁石が付かない引き出しにも同こんの補助板を使えば装着できる。
切りにくい薄紙もスパッと切れるはさみ
予想実売価格7000円(税別。9月発売)
各社がしのぎを削る「切れるはさみ競争」のトップクラスに躍り出る新商品。刃は、一般的なはさみの2倍の厚みがある3mmのステンレス鋼板。包丁作りの職人が包丁と同様の方法で刃を加工し、鋭い切れ味に仕上げた。厚紙や薄紙の束も怖いほどスッと切れる。
手首に巻き付けてるバンド型のメモアイテム
価格未定(今秋発売予定)
手首にリストバンドのように巻き付けられる、シリコーン製のメモアイテム。覚えておくべき番号や持ち物を手の甲などに書く代わりにここに書ける。ペンで文字を書いてもこすれば消せる素材で、水にも強い。シール状のメモを他の場所に貼り替えられるタイプもある。メモやスマホを持ち込みにくい医療や建設現場などで重宝する。
ピタリと密着、メタリックな立体転写シール
実勢価格480円(税別)
フィルムごと貼ってこすると、紙だけでなく、革、プラスチック、ガラスなどにも密着する立体シール。爪でこすっても剥がれず、耐水性もある。サインペインター「NATURA LLY PAINTING」がデザインを担当。メタリックな色で存在感がある。アルファベットの他、王冠や星などの絵柄もそろう。
テープを引くだけでシールが1枚ずつ飛び出す
実勢価格452円(税込み)
シールを、シート状の剥離紙から剥がす際に何枚も剥がれてしまう煩わしさを払拭した新商品。テープ状の剥離紙を引くと、反対側から1枚ずつシールが飛び出す。粘着力を強めており、段ボールにもクリアファイルにもしっかり貼れる。
たたむと三角の卓上カレンダーに
予想実売価格820円(税別。9月発売)
12×75cmの横長の紙に12カ月分の日付が並ぶ。それを三角に折りたためば、3カ月分の日付をひと目で確認できる卓上カレンダーに早変わりする。蛇腹に折ってコンパクトに持ち歩く、たたまずポスターのように壁に張るなど、自由に使える。
筆記感を好みにカスタマイズ
実勢価格1450円(税込み)
好みの書き味にカスタマイズできる製図用シャープペンシル。芯を折れにくくするクッション機能の有無を切り替えられる。さらに、ペン先のパイプ部分の長さ調節も可能。約4mmと長くして製図用として使う他、通常のように短くもできる。
持ち歩く卓上カレンダー、机に置くと自立
実勢価格1100円(税別)
リングノート状のスケジュール帳を開いて机に置くだけで、卓上カレンダーに早変わり。表裏の表紙に付いた樹脂が滑り止めとなり、簡単に自立する。リングが開くため、その月の予定を最初に配置するなどのページの入れ替えも自在だった。
下の字が透けて見える付箋、マーカー代わりに
実勢価格540円(税込み)
好きな長さに切って使えるロールテープ型付箋のフィルムタイプ。7mm幅の4色テープが1セット。下が透けるため、マーカーのような感覚で貼れる。文字を書き込みたい場合には、25mm幅、15mm幅のものが向く。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2017年9月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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