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業界活性化へ「国産認証」 課題は知名度 よくわかる 国産ファッション(4)

2017/10/11

無限大の可能性を表わすJクオリティーのシンボルマーク

Jクオリティーのタグがつけば国産をアピールしやすくなるが、審査は厳しい。冒頭の高島屋のジャケットも一度、細部に注文が入って差し戻された。秋田の工場と協力し、糸や針を変え、縫うスピードを遅くするなどして品質を上げ、ようやく取得できたという。

バブル崩壊、長引くデフレで消費者は低価格の衣料品を求めた。アパレル業界はより安い服を作るために中国や東南アジアに生産を移した。その結果発注が減り、より安い工賃を求められて疲弊したのは国内工場だ。経済産業省はこうした国内産業の衰退を懸念し、Jクオリティーを後押ししている。

■認知度の向上が課題

課題は認知度だ。高島屋のセントラルバイヤー、藤井卓郎さんは「一般消費者にはまだ浸透していない。あと3年ほどすれば裾野が広がり、Jクオリティー商品の価値も上がってくるだろう」と話す。

消費者が服の産地やストーリーを大切にする傾向が強まってきた今は、認知度を高めるチャンスだ。世界的にも認められる国内工場の高い技術や雇用を守るためには、業界団体や国が一丸となってアピールをする必要があるだろう。

[日経産業新聞 2017年5月9日付を再構成]

第3回「下請け脱却へ工場直販 ファクトリーブランドに活路」、第5回「靴も眼鏡も国内回帰 機能・品質高め、価値を訴求」もあわせてお読みください。

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