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下請け脱却へ工場直販 ファクトリーブランドに活路 よくわかる 国産ファッション(3)

2017/10/4

ライフスタイルアクセント(熊本市)が運営する国産衣料品に特化した通販サイト「ファクトリエ」は、約45社の工場の商品を扱う。山田敏夫社長が自ら国内の工場を訪ね歩き、品質を認めた工場とのみ提携。スーツやカーディガン、シャツ、パンツ、服飾雑貨を企画し、それぞれの商品には「ファクトリエ・バイ・〇〇(工場名)」と記す。サイト上で工場の特徴や歴史、作業風景なども紹介して商品のストーリーを消費者に伝える。

■品質と価格のバランスが強み

「ファクトリエ」を運営するライフスタイルアクセント(熊本市)の山田敏夫社長

工場からの直販のため卸などを介さず、価格を低く抑えられる。百貨店に卸売りするアパレルメーカーのブランドの原価率は一般的に2割程度とされるのに対し、ファクトリーブランドは3~4割まで高められるという。品質と価格のバランスが強みとなっている。

ファクトリーブランドはデザインや価格設定もアパレルからの請け負いに比べて自由なため、工場の技術を思う存分、生かせる利点もある。

ワールドの製造子会社、ワールドインダストリー富山(富山県小矢部市)のファクトリーブランドは、徐々に色味を変える「グラデーション」の染色技術を使った商品を展開している。ファクトリーブランドのものづくりを通じて「積極的に若手社員に技術を伝えられる」(同社)という。

[日経産業新聞 2017年5月5日付を再構成]

第2回「世界めざし生産改革 ベンチャー企業がIT活用」、第4回「業界活性化へ「国産認証」 課題は知名度」もあわせてお読みください。

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