「だから京都に本社を置き、グローバル展開する当社では基本的にクールビズはしていません。ただし、郷に入れば郷に従えで東京地区の拠点の社員は東京ではあたり前になった、クールビズスタイルにしたらいいと言っていますが。社内を見ていただいたらお分かりになるかと思いますが、ネクタイをしなくもいい夏用の制服を作り、単にノーネクタイではない着こなしを奨励しています」

――街のビジネスマンの装いを見ると「ちょっといかがかな」と思われますか。

「東京に行くと感じますね。京都はあまり、クールビズはしていないように感じます。良い意味で場面に応じて『正しい装いをしなさい』というのがあります。もちろんクールビズをしている方もおられますよ。中央で決まった方式をやらざるを得ない方もいらっしゃるから。でも京都の人は結構、ネクタイをしているケースが多いですよね。あるいは逆に上着を脱いで、気楽な格好でやっているか、どちらかです」

「ネクタイをしたい人はしたらいいじゃないですか。なぜ強制するのか、私にはよく分からない」

「私としては、政府が発信するやり方というのは言葉や、建前だけで中途半端に感じることが多いです。面白いことに、会合などで、『今はクールビズしなきゃならないから』と、わざわざ私にお断りになる方がおられます。ということは、本人も本来はきちっとしておきたいと思っているけれども、役所からのルールなのでやらないといけないから、ということなのでしょう」

「最近は会合の案内などでも、わざわざ『クールビズで』と書いてあることがあります。ネクタイをしたい人はしたらいいじゃないですか。なぜ強制するのか、私にはよく分からない。別に暑くても私はネクタイをしたいのだから。自由にしたらいいと思うんですけどね」

「中途半端ですよね、日本は。不必要なルール化をしたり、レギュレーションを設けたりしてね。私が物理系だから特にそう考えるのかもしれませんが、何とも言えない理屈の、空想上のルールというのは納得できないし、ナンセンスだと思います」

「この前、顧客であるイタリアの有名なスポーツカーのメーカーに行ってきましたが、工場見学でも幹部は全員きちんとネクタイをしていました。こっちは暑いし、『上着、脱がせてくれないかな』と思ったくらいですが、我々のお客さんがスーツを着て案内してくれるのですから、脱げなかったですよ。このような人たちが日本式のクールビズを見たら、どう感じるでしょうか。『文化のないやつらだ』と思われるかもしれません。まあ、洋服文化は西洋ですから、もともと日本にないのは事実ですけども」

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