圧倒的な『魔力』をまとう、新作ウオッチ16選男の心を揺さぶり、品格を上げる

GOETHE

2017/8/21

こだわりの逸品

GOETHE

太陽や月の法則を解析することで生まれた時間という概念を、人類の叡智(えいち)を結集して可視化させたのが時計である。男の品格を上げて信用度を高めるうえでも、腕時計は大きな役割を果たしてきた。「心」を揺さぶり「仕事」でも生きる。そんな魔力を持った16の新作ウオッチを紹介する。




「宇宙の法則を我が物にする」

BREGUET
マリーン エクアシオン マルシャント 5887

機械的に定めた1日=24時間という周期と、太陽の周期(太陽時)との誤差を、太陽形の針を常時左右に動かして示す"均時差表示"を搭載。さらに永久カレンダーとトゥールビヨンも組み込んだ、ハイコンプリケーションウオッチだ。自動巻き、Ptケース、径43.9mm。¥24,940,000[予価][今夏以降発売予定](ブレゲ ブティック銀座 TEL:03-6254-7211)

<ここが圧倒的魔力> 太陽の動きから1日という周期が導き出されたが、実は太陽の動きは一定ではなく、きちんと24時間周期となるのは1年で4日しかない。つまり時間の本質はもっと曖昧ということ。時間に縛られず、自由に生きよと時計がささやいてくる。

「美しい。それ以外の理由は不要」

CARTIER
ドライブ ドゥ カルティエ エクストラフラット ウォッチ

優美なクッションケースに、薄型の手巻きムーブメントCal.430 MCを搭載したドレスウオッチ。秒針もカレンダーもつけず、ダイヤル装飾もサンレイ仕上げのみ。その端正な佇(たたず)まいはエレガンスの極致であり、紳士の手元を美しく演出する。手巻き、18KPGケース、縦38×横39mm。¥1,600,000(カルティエ カスタマー サービスセンター フリーダイヤル:0120-301-757)

<ここが圧倒的魔力> シンプルであるほど時計の実用性は薄くなり、装身具としての価値が高まってくる。こういった時計を手にするというのはとても贅沢(ぜいたく)なことであり、流れる時間とTPOに合わせたファッションを楽しむ"粋人"であるという主張となるだろう。

「重厚な歴史。その継承の頂き」

PATEK PHILIPPE
永久カレンダー 5320

1940~50年代に製作され、現在はミュージアムピースとなった傑作のデザインを投影させた。12時位置とムーンフェイズの両脇に設けた小窓を巧みに使って、複雑機構でありながら、すっきりと見せている。自動巻き、18KWGケース、径40mm。¥9,020,000[予価][今秋発売予定](パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL:03-3255-8109)

<ここが圧倒的魔力> パテック フィリップ・ミュージアムに所蔵されるコレクションのなかから、段差のついたケース&ラグや先端が尖ったマリナー針など、特徴的なデザインを受け継いだ。つまりこの時計は、生まれながらにして時代を超える古典ということだ。

「勝者のためのアイコン」

HUBLOT
ビッグ・バン フェラーリ カーボン

名車フェラーリのデザインを時計に投影。3時位置のインダイヤルはクルマのタコメーターをイメージし、6つのネジに合わせた円すい形のくぼみのベゼルは人間工学に基づいて新開発。自社製ムーブメントのウニコを搭載、ダイヤル側からクロノグラフ機構が見える。世界限定500本。自動巻き、カーボンケース、径45mm。¥3,000,000(ウブロ TEL:03-3263-9566)

<ここが圧倒的魔力> このパートナーシップは2011年からスタート。圧倒的な知名度を持ちながらステータス性を失わない、いわば"究極のブランド"であるフェラーリとその世界観を共有し、優雅でポジティブな熱量が時計に込められている。

「華やかにして、正統派である」

AUDEMARS PIGUET
ロイヤル オーク・エクストラ シン

1972年に誕生した傑作「ロイヤル オーク」は、その5年後にはゴールドバージョンもリリースしている。今年はその40周年ということで当時のスタイルを復刻した。薄型ムーブメントの傑作Cal.2121を搭載し、ケース厚は8.1mmしかない。自動巻き、18KYGケース、径39mm。¥5,500,000(オーデマ ピゲ ジャパン TEL:03-6830-0000)

<ここが圧倒的魔力> 英国王立艦船の舷窓(げんそう)をモチーフとした8角形のベゼルに、ゴールドのケース&ブレスレット&ダイヤルを組み合わせた時計は、まさに幸運の象徴。押し出しの強いデザインではあるが歴史的正統性もあるので、気後れせずに使えるだろう。

「流れる時間を優雅に楽しむ」

HERMES
スリム ドゥ エルメス ルゥール・アンパシアント

4時位置のインジケーターで任意の時間を設定すると、時計がカウントダウンを開始。1時間前になると6時位置のレトログラード針が動き始め、最後にチーンと澄んだ音色をひそやかに響かせて待ち遠しい時間の訪れを知らせてくれる、優雅で楽しい時計。自動巻き、18KPGケース、径40.5mm。¥4,070,000[今夏発売予定](エルメスジャポン TEL:03-3569-3300)

<ここが圧倒的魔力> 自分にとっての大切な時間を見い出し、その経過を楽しむことがコンセプト。いつも仕事に追われる現代のビジネスマンだが、流れる時間を楽しみ、自分だけの時間を持つことができれば、それは仕事の大きな原動力になることだろう。