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エイチ・アイ・エスの沢田秀雄氏

エイチ・アイ・エスの沢田秀雄氏

大手旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)を興した沢田秀雄氏は、世間の常識を破るようなビジネスを次々と創出し、注目を集めてきました。1990年代には、現在の格安航空会社(LCC)に先んじて、運賃の安さが売りもののスカイマークを設立。証券、金融、運輸などの分野でも業界を驚かす新機軸で既存の勢力に挑戦しました。なかには失敗もありますが、沢田氏は「挑戦こそすべて」と意に介しません。今回は挑戦を成功につなげるポイントを語ってもらいました。

30年以上になる私のビジネス人生はチャレンジの連続でした。「なぜ挑戦するのか」と聞かれますが、答えは「チャレンジしないと新しいものが何も生まれないから」です。時には失敗しながら色々学んで、改良していくことが成功につながるのです。

ビジネスの「運気」に注目

成功するには運も大事です。いい企業やいい人と大切に付き合い、時流に乗るように心がけるとビジネスの「運気」が上がる気がします。そのために、いつも周囲への注意を怠らないようにしています。今やったら損するけど、時期をずらせばうまくいくとか、時流とタイミングを見る必要があるのです。ただがむしゃらにチャレンジしてもいい結果は出ません。

私が2010年に再建に乗り出したハウステンボスでは、はやっていたアニメ・漫画の「ワンピース」の海賊船を模した遊覧船を建造し、話題づくりをしました。ワンピースは120万人以上を動員し、長く業績不振に苦しんでいたハウステンボスにお客を呼び戻すのに貢献しました。日本一のイルミネーションイベントを始めたのも、LED(発光ダイオード)が安くなったときを捉えたのです。今はVR(仮想現実感)が「時流」だから、様々なVRでこれまでにない知覚体験を味わえる「仮想現実の館」をオープンしました。こうして時流に乗るように心がけると、運も良くなると思います。

事業立ち上げ、「タイミング」見極めて

今は時期が早いと思って、じっくり温めている構想もいくつかあります。例えば、エネルギー。新しいエネルギーを企画・開発して、社会を変えたいですね。原子力や化石燃料は社会の持続可能性という面で限界にきている、と多くの人が感じているのではないでしょうか。そこで太陽光発電で新しいことをやってみたり、再生可能エネルギーを貯める蓄電池の研究開発を行ったりしています。これらは18年から徐々に動きだす予定です。

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