35歳までに「自分の本職」を決めるべき3つの理由ミドル世代専門転職コンサルタント 黒田真行

学歴や前職企業の規模、前職での役職ではなく、「その人が何を解決してくれる人なのか」が一目でわからなければ、視界に入ることもまずありません。特に面接や面談のやり取りの場で「あなたが何のスペシャリストなのか?」を10秒で説明できなければ、選考がそれ以上先に進む可能性は激減します。さらに、「どんな実績があるのか?」「なぜそれが達成できたのか?」などへと話が広がった際に、即座にリアリティーのある事例が展開できるかどうかも重要です。

企業はバックボーンやストーリーを持った「人物」ではなく、事業を推進してくれる「スキル」が求めています。いつどんな時でも「自分の本職」とそれが生み出しうる成果を鮮明に伝えられるよう、準備しておくことをお勧めします。

(2) 選択と集中が成長速度を決める

「自分の本職をできるだけ幅広く持ちたい。できれば一つに絞りたくない」という方もおられます。実際にあれもやりたい、これもやりたいと、興味の幅が広い人も確かにいて、マルチに活躍できる人もいるのですが、人間の能力には一定の限界があることも事実です。限られた能力を複数のテーマに分散するのではなく、選択と集中をすることによって、学習や経験集積が効率的になるというメリットがあります。

ただし、どうしても複数のことに取り組みたい、そしてその方が効率がよいという方には、優先順位や重みづけを決めて、メインとサブというように、バランス付けをすることをお勧めしています。あるスペシャリティーを持つ集団の中で、平均以上を維持するためには学習し続ける力、成長し続けられる力がとても重要な要素となります。

(3) 専門性+1をつくる余地を生み出す

「財務知識に強いマーケティングマネジャー」「営業現場のリアリティーを熟知した商品企画」というように、専門性を高く持ちつつ、本来のスペシャリティーに加えて「+1」のスキルがあると、さらにキャリア評価が高まるケースが増えています。

最初に「本職」を決めて、それを究めて磨き続けることが最重要なのですが、本職と隣接するスキルや、本職と組み合わせると重宝される経験を追加していければ、あなた自身の競争優位性をさらに高めることができるはずです。

一つのスペシャリティーを磨き、高めることと一見相反するように見えますが、もし余裕ができれば、上記のような観点で「+1」スキルの習得にもトライしていただきたいと思います。

※「次世代リーダーの転職学」の黒田真行氏の連載が書籍になりました。詳細は略歴の下の書籍紹介をご参照ください。

黒田真行
ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。1989年リクルート入社。2006~13年まで転職サイト「リクナビNEXT」編集長。14年ルーセントドアーズを設立。「Career Release40」http://lucentdoors.co.jp/cr40/

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著者 : 黒田 真行
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 1,512円 (税込み)

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