金曜日は「脱スーツ」 伊藤忠、装い改革で柔軟発想

2017/8/16
コーディネートを嶋崎さん(右)に相談する本司さん(東京・新宿の伊勢丹新宿本店)

食料カンパニー水産部の部長代行、本司博さん(47)は「どちらかというと洋服には無頓着。せっかくの機会なのでトータルコーディネートで今までとは違ったスタイルにできたらいいかなと思いました」と参加した理由を話す。

選んだのは茶系のジャケットに同色のパンツ、シャンブレー(霜降りの風合いをした平織り生地)の青色シャツ。嶋崎さんは「セットアップとすることで、上から下まで繋がり、見え方が縦に広がります」とコーディネートの狙いを語る。

本司さん【before】
本司さん【after】

伊藤忠では1995年春、金曜にはカジュアルウエアで仕事をする「カジュアルフライデー」を始めた。それから20年以上がたち、2005年に始まった夏の軽装「クールビズ」も定着、米国発祥とされるカジュアルデーも言葉自体が使われなくなった。「改めて伊藤忠らしい新たな金曜日の装いを社員に促す」(同社)のが脱スーツ・デーだ。トータルコーディネートのほか、社内の服装コード大幅に緩和して、ジーンズやくるぶしを出したアンクルパンツなどの着用も新たに認めた。

脱スーツは「自由で新鮮かつ柔軟な発想につなげて、生産性の向上をはかる『働き方改革』の一環」(人事・総務部長、垣見俊之さん)。岡藤社長も社内イントラネットで、「脱スーツ・デーは単に楽な格好で仕事をしようというものではありません。金曜日の服装をどうしようかと考えたり、お客様や周りの人の反応を見ること自体が、何事にも積極的に関心を持ち、柔軟な発想力を養うことにつがると考えています」と社員に呼びかけた。

今後もシーズンごとに社員を選抜してトータルコーディネートをほどこすプログラムを実施するほか、早朝の時間を有効活用する「朝活セミナー」などで着こなしについての研修を行う予定という。

(平片均也)

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