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キヤノン半導体デバイス要素開発センターの市川武史所長は37年前、甲子園のマウンドに立った

キヤノン半導体デバイス要素開発センターの市川武史所長は37年前、甲子園のマウンドに立った

37年前の夏、都立国立高校(国高、東京・国立)の「小さな大エース」として甲子園のマウンドに立ち、全国の注目を集めた市川武史氏(55)。現在は、キヤノンで半導体デバイス要素開発センター所長の要職を担う。その市川氏は、「ビジネスでもスポーツでも、チーム力を上げるにはまず個々のレベルアップが大切だということを、高校野球を通じて学んだ」と振り返る。

 高3の夏の大会が終わるまでは野球漬けの日々。勉強は二の次だったが、国高の自由な校風に助けられた。

国高のよいところは、何といっても自由な校風だと思います。まず制服がありませんし、先生も生徒をまったく縛らない。授業は濃密に行ってくれますが、勉強したくないなら、しなくても何も言われません。生徒を子供ではなく大人として扱う。どの先生もそんな感じでした。その代わり、生徒も自己責任が問われます。それが国高でした。

私が国高に在籍していたのは40年近く前ですが、じつは長女も国高でしたので、長女から学校の様子を聞いて、今も国高は基本的に昔と変わっていないなと思いました。

生徒の自由、自主性を尊重する校風でしたので、勉強も自分の好きなようにできました。高3の夏の大会が終わるまでは野球漬けの毎日でしたので、授業以外で一生懸命勉強した記憶はほとんどありません。

勉強は基本的に授業に集中し、授業の中で完結させると決めていました。また、大学の入学試験は一発勝負なので、高校の成績は無関係。勝手にそう考えて、限られた時間を有効に使おうと、文系科目は最初から手を抜いていました。

担任は国語の先生でしたが、国語もほとんど勉強しませんでした。それでも、先生から何か言われたことはありません。その代わり、やはり自己責任で、英語の夏休みの宿題ができずに追試を受けたこともあります。その追試は、野球部員の半分くらいが受けていました。

文系科目の成績はまったくよくありませんでしたが、数学や物理、化学といった理系科目は得意だったので、成績もかなりよい方でした。できる科目とできない科目が極端でしたね。

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