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甲子園沸かせた「都立の星」 国高の考える練習 市川武史・キヤノン半導体デバイス要素開発センター所長が語る(上)

2017/8/14

キヤノン半導体デバイス要素開発センターの市川武史所長

37年前、都立高校の野球部として初めて甲子園の土を踏み、「都立の星」として高校野球ファンの注目を集めた都立国立高校(国高、東京都国立市)。中でも「小さな大エース」として奮闘したのが、卒業後、東京大学に進み、現在はキヤノンのデバイス開発本部半導体デバイス要素開発センター所長をつとめる市川武史氏(55)だ。都内屈指の進学校はどうやって甲子園行きの切符を手にしたのか。

今年も、西東京予選が始まる直前、野球部OBが母校のグランドに集まった。

今は仕事が忙しくて高校野球をじっくり観戦する時間がなかなかありませんが、毎年この季節になると、気にはなります。

今年は注目の西東京大会決勝戦をテレビで観戦しました。やはり早稲田実業の清宮幸太郎選手はすごいと思いましたね。スイングスピードが速いし、懐は深いし、柔らかさもある。早実の和泉実監督は私が東大野球部の時の早稲田大学の先輩選手で、互いによく知っている仲なのでずっと応援していましたが、負けてしまい残念でした。

国高(くにこう)は最近ちょっと弱くて、今年も1回戦で敗退してしまいました。毎年、国高の野球部OBは、西東京予選が始まる直前の6月の第4日曜日に、母校でOB会を開くのが定例になっていて、私も毎年、参加しています。今年も開かれ、50人くらい集まりました。

午前中は2チームに分かれて親善試合。和気あいあいとやりますが、一つ一つのプレーはみんな真剣です。ただ、年なので体が思うように動きません。私も、マラソンをしているので足腰は問題ありませんが、2年くらい前から投げると肩が痛くて、年をとったことを実感します。

試合後は、収支報告や近況報告をしたり、野球部に寄付金を手渡したり、現役を激励したり。国高は野球部を含め、卒業生の結束力が強いと感じますね。

私たちの世代を甲子園に導いてくれたのは、名字が偶然私と同じ市川忠男監督でした。長らくOB会長もしていましたが、つい先日、他界されました。新聞各紙も「都立高校が初めて甲子園に出場した時の監督」として訃報を流していました。私たちにとっても素晴らしい監督でした。

甲子園に行くのが夢だった。

小さいころから野球が大好きで、中学は軟式野球部。ポジションはショートでした。生まれも育ちも東京ですが、なぜか物心ついた時から阪神タイガースのファンで、特にお気に入りだったのが、ショートの藤田平選手。私がショートだったのも右投げ左打ちなのも、藤田選手の影響です。

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