家計

学んでお得

娯楽施設の「年間パス」 何回行けば元が取れる? USJは3回、アクアパーク品川は2回

NIKKEIプラス1

2017/8/17

PIXTA

夏休みはテーマパークや水族館、博物館などに出かける機会が多くなる。リピーター向けの年間パスは2~3回で元が取れることもあり、計画的に使えば節約につながりそうだ。

広域集客する大型テーマパークの年間パスでは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)のものは元が取りやすい。大人の年間パスは1日券の3倍の2万2800円。リピーターは4回目から無料で入園できる計算になる。年間パスが1日券の8倍以上する東京ディズニーランド(千葉県浦安市)などに比べてハードルが低い。

■ハウステンボス、中高生を優遇

ハウステンボス(長崎県佐世保市)の年間パスは中高生がとりわけ優遇されており、年3回で元が取れる。人間関係が広がり、家族だけでなく、友人グループなどとも来園するようになる年ごろだけに日帰りできる地域に住んでいれば選択肢になりそうだ。年間パスを更新すると割引率が大きくなる特典もあり、中高生は4年目から年2回で元が取れるようになる。

年間パスが割安なレジャー施設として、旅行ジャーナリストの村田和子さんが勧めるのが水族館だ。例えばアクアパーク品川(東京・港)は1日入場券の2倍弱の価格で年間パスが買える。新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)の年間パスは4000円で、2回で元が取れる。

これらの水族館はいったん1日入場券で入っても、差額を支払えば年間パスに切り替えることができる。村田さんは「時期によって展示内容やショー、イベントなどが異なる場合もある。気に入ったなら年間パス購入を考えてもいい」という。

■同伴者にも割引特典

年間パスを持っていると同伴者にメリットがある施設も少なくない。USJは同伴者の1日入園券が5%、新江ノ島水族館は10%の割引になる。

アクアパーク品川(東京・港)の年間パスは元が取りやすい
「ぐるっとパス2017」は80施設が対象

美術館や博物館などの文化施設は、複数をまとめて割安にめぐれる共通パスを買うと節約につながりやすい。首都圏では「東京・ミュージアムぐるっとパス2017」が人気で、仮に2カ月間の有効期間中に対象の80施設すべてを回ると、合計で約3万5000円の割引になるという。リタイアして自由に時間を使えるシニア世代などに向いている。関西圏にも同様の共通パスがある。

4月に発売された「国立博物館メンバーズパス」は東京、京都、奈良、九州の4館共通パス。1年間、常設展に何回でも入場できる。旅行や出張の機会が多い人に向いている。九州国立博物館(福岡県太宰府市)は太宰府天満宮の隣にあり、観光コースに組み入れやすい。

■前売りで節約も

年間パスや共通パスをうまく使えば節約できるが、もっと割安な券があるかもしれない。一つは前売り。レゴランド・ジャパン(名古屋市)は7日前までにウェブサイトかセブンイレブン店舗で大人2人と子ども2人をセットにした1日券を買うと当日購入に比べて6100円の割引。家族4人で年3回までなら年間パスよりも安くなる計算だ。

このほか、年間パスが使えない日が設定されていることがあるので注意したい。USJの一般の年間パスはお盆や連休に使えない日があり、こうした日も使える特別な年間パスの価格は大人で1万2000円高い。海遊館(大阪市)の年間パスも使えない日がある。

日帰りが難しいような遠方の施設の年間パスを買うのは原則として避けたほうがいい。ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは「実家への帰省のついでに寄れるなどの条件がそろわなければ、足が遠のきかねない」と指摘する。たとえ入場料が節約できても交通費や宿泊代がかさんでしまう面がある。

期間限定イベントが多かったり、四季折々の自然が楽しめたりしなければ飽きるかもしれない。「何回でも来たい」と思うような魅力があるか、よく考えよう。

(南毅)

[NIKKEIプラス1 2017年8月12日付]

家計 新着記事

ALL CHANNEL