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女子はスマホを持ち替えない だから動画は縦型になる

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スマートフォン(スマホ)で見る動画コンテンツや動画広告に『縦型』の波が来ている。縦型のスマホの画面には、横長の動画を流すより縦長の動画を流した方が大きく見えて効果的。迫力も上回るという。他社に先駆けて縦型専門の動画配信サービスを運営してきたC Channelに、縦型動画の最新事情を取材した。

◇  ◇  ◇

C Channelが社名と同じ「C CHANNEL」という名前の動画サービスを開始したのは2015年4月。同社CCO(Chief Content Officer)の三枝孝臣氏によると、「C CHANNELは、F1層(20~34歳の女性)に向けて、スマホに特化した新しい映像コミュニケーションプラットフォームをつくろうとした」という。

現在は、国内だけでユーザー数は約960万、再生数は月間1億6000万回に成長。中国、台湾、タイ、韓国など、アジア各国でも動画を配信している。ユーザーの18~24歳が30%、25~34歳が41%と、前述のF1層に圧倒的な強さを誇る。

C CHANNELは、サービス開始当初から動画を縦型で統一しているのが特徴だ。C CHANNELへのアクセスは92%がスマホ。三枝氏は、「若い女性がスマホを横向きに持って使うことはほとんどないのでは」と話す。実際、動画制作会社モバーシャルが2016年8月に実施した調査では、女性の約4割がスマホの動画を縦向きのみで視聴するという結果が出ている(モバーシャル『第3回スマートフォンの動画視聴実態調査』)。同調査には20~50代の女性が含まれるが、若い女性に限れば、比率がさらに高まると考えられる。

とはいえ、C CHANNELも、サービスの企画当初から縦型動画に決めていたわけではないという。一般に、縦型動画の普及のきっかけは、縦型動画を共有できるSNS「スナップチャット」の人気や、FacebookやYouTubeなどが縦型動画の投稿に対応したことといわれるが、C CHANNELの開始当時、日本では縦型動画はまだ一般的ではなかった。同社としても、プロトタイプの段階では従来通りの横型の動画を制作していたという。

だが、「試しに縦型で撮ってみたら、縦型のほうが被写体への親近感や没入感がずっと大きかった」と三枝氏。スマホの場合、アプリにしろ、ゲームにしろ、画面を縦にして使うように設計されていることが多い。縦型ならばスマホを持ち替える必要もなく、スムーズに動画を視聴できる。「いっそのこと、縦で行こうと決めたのは、当時は大きな決断だった」と三枝氏は振り返る。

また、縦型動画を配信するサービスはなかったが、一般ユーザーの間では、既に土壌ができていたのでは、と三枝氏は指摘する。それというのも、三枝氏がC ChannelのCCOに就く前、テレビ局で番組制作をしていたころから、バラエティー番組や情報番組の読者投稿動画には、携帯電話やスマホで撮影した縦型動画があったという。「とっさに撮影するときは、動画も縦の方が撮りやすいのだろう」(三枝氏)。

自分で撮影する動画が縦型になり、その後、その動画をスナップチャットやFacebookなどのSNSで共有できるようになるにつれ、若い世代を中心に縦型動画は一般化していったと考えられる。

ファッション、メイク……人物は縦が向く

現在、C CHANNELでは、メイクやヘアスタイル、ファッションなど、女性の関心が高い分野を中心に、毎日約50本の動画を投入している。縦型動画が向くコンテンツとして、三枝氏は「主役が明確なもの。特に人物が登場するものとの相性は抜群」と語る。縦型動画は背景が映りにくい分、焦点が絞りやすい。しかも人物は元々、縦長だ。

映る範囲が狭いので、余計なものが映り込まないのもメリット。背景を飾る必要がなく、狭いエリアで撮影できる。視聴する方だけでなく、撮影する方にとっても縦型動画はカジュアルなのだ。

一方で、縦型は風景などの撮影には不向き。「横型のようなスケール感は伝わらない」(三枝氏)。例えば、自動車などを撮影する場合、横型なら車体全体を映したり、走る様子を映したりすることができるが、縦型の場合は、そのクルマに乗っている人物やインテリアなど、焦点を絞った映像でないと魅力が伝わりにくそうだ。

ドラマも開始、短尺は縦型しかあり得ない

これまでC CHANNELの動画は、ハウツーやファッショントレンドなどの情報コンテンツを中心にしてきたが、2017年2月からはドラマも開始した。

1話数分、10話程度で完結する物語だが、スマホの縦型を生かした演出が印象的だ。縦長の構図を多用するだけでなく、彼とLINEでやりとりするシーンでは画面いっぱいにLINEの画面を表示したり、スマホに保存した写真を見るシーンでは画面がその写真に切り替わったりといった工夫もある。主人公と同じ視点を体験することで、より感情移入しやすそうだ。「女性誌の後半にある読み物ページのように、ゆるく見られるコンテンツとして作ってみたところ、予想以上に好調」(三枝氏)という。

C CHANNEL以外にも、最近は動画で情報を伝えるサービスが活況を迎えている。「kurashiru」(dely)や「Delish Kitchen」(エブリー)、「もぐー」(スタートアウツ)に代表される動画レシピサイトも女性を中心に人気が高い。

三枝氏は、「スマホで動画を見るカルチャーが定着したんだろう」と分析する。近年、モバイル通信の通信速度が向上、街中の公衆Wi-Fiサービスも増え、カフェなどでは無料で高速の通信を利用できるようになった。スマホの画面は大きくなり、処理性能や画質も向上した。数年前に比べて、はるかに手軽に、快適に動画を見られるようになっているのだ。

それに合わせて、動画コンテンツはどんどん短くなっている。C CHANNELも前述の動画レシピサイトも、動画の長さは30秒~1分程度だ。そうなると、いちいちスマホを横向きに持ち替えてはいられない。三枝氏は、「少なくとも、短尺の動画は縦型になっていくのでは」と見ている。

(日経トレンディネット編集 平野亜矢)

[日経トレンディネット 2017年7月31日付の記事を再構成]

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