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人生を変えるマネーハック

60歳で転職? 人生100年時代、働き方の新常識 人生100年時代をマネーハック(3)

2017/8/21

 今月のテーマは「人生100年時代のマネープラン」です。未来予測のように思えますが、今20~40歳代で働いている人にとってはもはや人ごとではないでしょう。一歩先の未来を想像することで、将来の危険性を回避できるかもしません。これもまたマネーハックです。

 今週考えてみたいのは「人生100年時代の働き方」です。

■共働きはもはや当たり前

 共働き世帯と、専業主婦世帯の比率は今世紀に入って完全に逆転しました。学校を卒業したあと女性が働くことは当たり前という社会になりましたし、結婚した後も女性が働き続けることは当然の選択肢となっています。

 統計的には、1980年まで「夫会社員、妻専業主婦モデル」が圧倒的多数でした。しかし、次第に共働き世帯が増加し、90年代のほぼ10年間は両者が拮抗。2000年代に入ってから共働き世帯が完全に逆転しました。

 「男女雇用機会均等法」の施行から30年が経過しましたが、共働きはもはやデフォルト設定(経済用語の破たんの意味ではなく、IT用語でいうところの初期の基本設定)と私たちは考える時代になっています。

■リスクヘッジの意味合いも

 共働きは家庭経済のリスクヘッジでもあります。勤め先の会社が業績悪化して年収が下がることは誰にでもありえます。しかし、専業主婦世帯に比べれば共働き世帯の方がその経済的影響を抑えることができます。

 1人では稼ぐお金がなかなか増やせないとき、家庭経済を安定させ子の進学先などの選択肢を増やすことができるのも共働きの大きなメリットです。

 専業主婦世帯においては、働き手(夫)が病気になったり、会社の倒産により失職したりした場合、世帯年収はゼロになりますが、これも回避することができます。

 後述するように、100年人生時代には何度か仕事を変えることも必要になってきますが、その間の「学び直し期間」に年収が下がるリスクがあります。この場合も「雇用保険などの社会保障制度」「貯蓄の取り崩し」に加え、「共働きによる配偶者の稼ぎ」があれば危機を乗り越えられるチャンスが拡大します。

 共働きというと豊かな生活を手に入れるための手段、あるいは共働きしなければ子育てできないがゆえのやむを得ない選択のように考えられがちです。しかし、むしろ100年という長い人生と変化する社会を見据えた場合、それが必要な選択肢になってきたのだと考えるべきでしょう。

50年使えるスキルはない

 ところで、共働きだけが人生100年時代の課題ではありません。ビジネススキル、ビジネスキャリアをどうコントロールするかも大きなテーマになります。現役で働く期間が長くなるからです。

 人生80年時代に現役時代が38年(22歳で就職し、60歳で定年退職)なら、おおむね人生の半分が働く時間になります。だとすれば、人生100年時代に現役時代が50年であることはおかしいことではありません。今現在は65歳現役社会へ移行中ですが、人生100年時代には、22歳に就職して72歳まで現役で働くことは何の不思議もないわけです。

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