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急速に広がる副業・兼業 80歳まで働く時代の処方箋 リクルートワークス研究所副所長 中尾隆一郎

2017/8/11

正社員で副業・兼業をしている割合を年齢別にみると、

25~34歳 12.2%
35~44歳 11.4%
45~54歳  9.1%
55~64歳  9.4%
65歳以上 11.3%

と、まんべんなく存在しますが、若者とシニア層がやや高いことがわかります。

また、従業員企業規模別では、

299人以下 12.4%
300~999人 10.1%
1000~4999人 10.0%
5000人以上 8.6%

と、こちらもまんべんなく存在しますが、中小企業雇用者がやや高い状況です。

年収別では、相対的に年収が低い人の方が副業・兼業をしている割合が高いということが見えてきました。

年収200万円未満 14.4%
年収200万~300万円未満 12.8%
年収300万~500万円未満 11.4%
年収500万円以上 8.6%

相対的に年収が低い場合には、本業収入を補填するために、副業・兼業に取り組んでいる可能性があるようです。

少し視点が変わりますが、本業年収と副業・兼業年収の関係では、本業年収が高いほど、副業・兼業年収も高い傾向がみられました。また、仕事内容をみると、本業年収が高い人たちほど、本業と副業・兼業の仕事内容が同じ割合が高くなっていました。高年収層の場合は、本業の専門性を生かして、副業・兼業でも高い収入を得ているということがよくわかります。

■成長実感が高く、転職率も高い副業・兼業者

働き方改革実現会議では、副業・兼業をするメリットとして、本業だけでは得られない新たな技術や視野の獲得、それによるオープンイノベーション、第2の人生の準備としての有効性を挙げています。実際にどれくらい有効なのでしょうか?

まず、副業・兼業をしているかどうかによる「成長実感の違い」を聞いたところ、副業・兼業をしているほうが、仕事を通じて成長実感を持つ傾向が高いとわかりました。

●仕事を通じた成長実感がある人の割合
副業・兼業あり 33.7%
副業・兼業なし 27.7%

また、別の観点で「第2の人生の準備」という点はどうでしょう。2016年の1年間で、転職した人の割合を確認したところ、副業・兼業をしていた人のほうが、転職した割合が高い傾向が示されました。

●2016年に転職をした人
副業・兼業あり 7.6%
副業・兼業なし 4.2%

■「人生100年時代」 個人や企業はどう向き合うべきか?

「副業・兼業など認めると、本業に身が入らないうえに、外の景色を見てしまい、結局転職してしまう。やっぱり副業・兼業など認めない方がよい!」――実際のところ、大多数の企業や管理職の本音はこの感覚に近いのではと思っています。

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