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グルメ・トラベル

8月は鎮魂の月 外国人が見た広島・長崎・沖縄 インバウンドサイト発 日本発見旅

2017/8/9

日本に来る外国人はみんな日本が好きなので、原爆資料館などを見るのは実はつらいのです。見るとやはり衝撃的で、強く心を動かされます。長崎平和公園も原爆資料館も丁寧によく作られていますので、人々の平和への思いが伝わってきて、行ってよかった、つらいけれども見てよかったという気持ちが湧き、満足度の高さにつながっていると思います。

私も、いつ訪れても新たな感動を覚えます。特に平和祈念像は素晴らしい。原爆の脅威を示しているとともに平和への力強い思いを感じます。公園全体がたいへん広く、平和祈念像がある公園と原爆資料館が川を挟んで少し離れた場所にあるのですが、できれば時間をとって全部見学してほしいと思います。

■実際の場所を訪れることは大切

沖縄については、申しわけないことに日本に来るまではあまり知りませんでした。戦争についての書物を読むまで知らなかったのです。だから勉強してから行くべきだと思いました。沖縄の戦争遺跡は、沖縄の本当のメジャースポットだと思います。

本島南部にある平和祈念公園にはいくつかの施設がありますが、中でも平和祈念資料館は情報がたくさんあって、見やすく展示されており、よく理解できました。戦争時のことだけでなく、戦後から現在に至るまでの沖縄の状況がよく分かりました。ここも必見の資料館だと思います。

「平和の礎」の碑は平和の広場を中心に放射状に配置されており、広場の中央には「平和の火」が燃え続けています (写真:japan-guide.com)

平和祈念資料館の前に広がる「平和の礎(いしじ)」は、国籍や民間人・軍人の区別なく、沖縄戦で亡くなったすべての人々の氏名が刻まれた祈念碑です。米国、英国、台湾、韓国等の戦没者名も母国語で刻まれています。それを見たときはとても感動しました。戦没者の数は24万人以上にも及ぶそうです。

旧海軍司令部壕もひめゆり平和祈念資料館も訪れました。見ていると非常に暗い気持ちになり落ち込みますが、人間がこのような戦争を繰り返さないように、見たほうがよいと私は思います。本や映像などで知ることはできますが、実際の場所に行ってそこを見ることはやはりすごく大切です。沖縄の「慰霊の日」は6月23日。この日は沖縄のことを思い、深く平和を祈る日にしたいと思っています。

ひめゆり平和祈念資料館の入口に建つ慰霊碑(中央)。手前右の楕円形の石碑が「ひめゆりの塔」(写真:japan-guide.com)
シャウエッカー光代
ジャパンガイド(株)取締役。群馬県生まれ。海外旅行情報誌の編集者を経て、フリーの旅行ライターとなり、取材などで訪れた国は約30カ国。1994年バンクーバーに留学。クラスメートとしてスイス人のステファン・シャウエッカーと出会い、98年に結婚。2003年、2人で日本に移住。夫の個人事業だった、日本を紹介する英語のウェブサイト「japan-guide.com」を07年にジャパンガイド株式会社として法人化。All About国際結婚ガイド、夫の著書「外国人が選んだ日本百景」(講談社+α新書)「外国人だけが知っている美しい日本」(大和書房)などの編集にも協力。

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