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キャリア女子ラブストーリー

恋愛も結婚も、女性が主導で進めるべき理由 [増山晴美さん(仮名) 第3回]

2017/8/18

こんにちは。ライターの大宮冬洋です。恋愛に積極的かつ主体的な女性を「肉食女子」と言ったりしますよね。僕は残念ながら彼女たちのターゲットになった経験がないので、実感としてはよくわかりません。いまインタビューしている高校教員の増山晴美さん(仮名、40歳)は数年前まで「肉食女子」だったと告白してくれました(前回記事はこちら)。ちょっと怖いけれど、当時の生活ぶりを聞いてみましょう。

「合コンは常にあります。多いときは週2、少なくて月1です。独身仲間は今でもいるし、既婚の男性から独身男性を紹介してもらうこともあります。本気になった相手以外は名前さえ覚えていません。短いサイクルでいろんな人と遊びました。30代前半は、週末にデートしてエッチなことをするのを目標に仕事をがんばっていた気がします」

うーむ、まさに肉食女子! どのようなパターンで「本気ではない相手」とデートして男女関係になるのでしょうか。

■女性のほうがストライクゾーンが狭い

「たいていは私から誘います。あまり私に興味がなさそうな人のほうが燃えますね。私はいわゆるB専なので、イケメンに心ひかれることはありません。ちゃんと働いていて健康的な人の中から自分のアンテナにひっかかった男性を誘います。でも、2回も3回もデートしても誘ってこない人もいるんです。そんなときは私のほうから『今夜は泊りたいな』と言ったりします。びっくりされることもありますけど、たいていは成功します。その日は無理と言われたら、翌日に会ってもらったりしますから(笑)。男女関係は女性のほうから声をかけたほうが成功しやすいと私は思います」

晴美さんの話を聞きながら、僕も30歳前後の頃にささやかながら遊んでいたことを思い出しました。何度も一緒に食事をしても、肩すら抱かせてくれなかった女性は少なくありません。いま冷静に振り返ると、そういう相手に対しては何をしても無理だったのですね。「あなたは友達。男性としては見られない」というメッセージは、その女性が身ぶりそぶりで明らかに発していたはずなのです。勘の鈍い僕は気づかずに口説いては玉砕していました……。

逆に、最初のデートの後半ぐらいから「その気」を示してくれる女性もいました。言葉づかいや目の輝き、お互いの体の距離などで「あなたのことは男性として見ていますよ」と言っているのですね。

以前、ある女性識者から「満員電車の例え」を聞いたことがあります。痴漢は論外ですが、満員電車では見知らぬ男女の肩や背中が仕方なくくっついてしまうことがありますよね。その際、女性の場合は8割以上の男性に対して嫌悪感を覚えるのだそうです。人間として嫌っているのではなく、生理的に無理という意味ですね。僕も男性同士での身体的な接触は避けたいので、女性のそういう感覚はなんとなくわかります。

男性の場合は女性よりも、見知らぬ異性との身体的接触は平気だと思います。一般的に言えば、女性のほうがストライクゾーンが狭く、性的関係を結びたいと思える異性が限定的なのです。

その識者は、だからこそ恋愛や結婚は女性主導で進めるべきだと主張していました。といっても、「選ばれる性」である男性は何もしなくていいのではありません。身だしなみに気を配り、前向きに働いて、レディファーストも身につけ、少しでも「いい男」になるように心がけなければならないのです。

なんだか艶っぽい気分になってきました。晴美さんにとって、僕は「生理的に無理な8割」なのでしょうか。それとも……。

「私は既婚者にはまったく興味がありません。誰かのものは嫌なんです。世の中にはいっぱい男の人がいるのに、わざわざ既婚者に手を出すと災いを引き寄せる気がします」

す、すみません。晴美さん、明快な判断基準の持ち主ですね。だからこそ、肉食生活を続けていても人からひどく恨まれることはなく、むしろ多くのよき友に囲まれているのかもしれません。来週は、そんな晴美さんが「本気でお付き合いしたけれど長続きはしなかった」男性たちとの恋愛を振り返ります。

大宮冬洋
フリーライター。1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに就職。1年後に退職、編集プロダクションを経て02年よりフリーに。著書に「30代未婚男」(共著/NHK出版)、「バブルの遺言」(廣済堂出版)、「私たち『ユニクロ154番店』で働いていました」(ぱる出版)など。電子書籍に「僕たちが結婚できない理由」(日経BP社)。読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京・愛知・大阪のいずれかで毎月開催中。
ライター大宮冬洋のホームページ http://omiyatoyo.com/

「キャリア女子ラブストーリー ~アラフォーからの恋愛論」バックナンバー

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