日曜の夜にブルーにならない 心と体の週末リセット術
仕事が忙しい働き女子こそ、週末は心と体の疲れをしっかり取り、前向きな気分で月曜日を迎えたいもの。週末も平日も、ご機嫌な自分でいるために取り入れたい習慣を紹介します。
憂鬱気分を頭から追い出す習慣を持とう
日経WOMANの読者アンケートでは、「日曜(休日最終日)の夕方以降の気分は?」との質問に、「よくない」と答えた人が全体の35.4%という結果に。
翌日からの仕事を考えて憂鬱な気持ちになったり、週末を振り返って「ダラダラしてしまった」と後悔したり。そんな女性たちに、「うつうつ気分を増長させないよう、意識的に過ごし方を変えて」と話すのは精神科医のゆうきゆうさん。
ポイントは3つ。まず、集中できる趣味などに没頭すること。うつうつとしたら動画を見る、手芸をするなど考える余地をなくすことで、憂鬱な気持ちを引きずりにくくなる。
「自分を責めない」ことも大切だ。ダラダラと過ごしても、「体を休めるために必要な時間だった」と肯定する。3つ目は、翌週以降の楽しみに目を向けること。仕事を頑張る働き女子こそ、ご褒美時間を設定しながら、平日も元気に乗り切ろう。
【憂鬱 → ハッピーな週末へ!6つの心掛け】
家事も遊びも「ダンドリ」が気になる → 心と体の状態に合わせて予定を組む
「ダンドリを気にしやすい人は、失敗を恐れすぎる傾向が。週末は仕事とは異なり、すべてを計画通りにこなす必要はないと考え方をチェンジして。その上で、今感じている心身の疲れを取り、元気をチャージできることに自由に時間を使いましょう。抱えているストレスに応じて、自分を休ませる工夫をしていくことが大切です」
仕事のことを考えて憂鬱に → 「リフレッシュしたから仕事も頑張ろう!」と考える
「今の仕事が好きではなかったり、負担を感じたりしている人ほど、月曜日のことを考えて憂鬱になりがち。仕事のことをとことん忘れてリフレッシュするために、平日のうちから週末の楽しいイベントを計画したり、やりたいことを書き出したり。自分がワクワクすること、楽しみなことを考える時間を持ちましょう」
週末の過ごし方も「コスパ」を意識してしまう → 教養を磨くことに、お金も時間も惜しまない
「なりたい自分の姿や目標がクリアな人ほど、勉強や教養を磨くことに時間を使い、週末の満足度を高めています。『お金がかかる』『仕事に直接的には役立たない』。そんなためらいは一度捨てて、まずは興味を引かれることをネットで調べてみて」
家事に追われて週末が終わる → 10分でも体を動かす
「家事を週末にまとめてやろうとすると、負担が大きい上に『予定通り終えなくては』との焦りから、週末の満足度が下がりがちに。一方、体を動かすと物理的に考える時間が減ります。心配や不安から離れ、心地のいい集中状態に入ることでリフレッシュできますし、積極性や集中力を高めるホルモンの分泌も促されます」
「ダラダラしちゃった」と罪悪感を抱く → 疲れたら堂々「休む!」と宣言する
「ダラダラしながら『このままではいけない』『何かしなくては』と思い続けていると、焦りや自分を責める思考ばかりが働き、体は休まっても心は休まりません。ダラダラする=自分を休ませるのは、週末と平日の元気のために必要なこと。堂々と休息を取りましょう」
ずっと一人で過ごす → 一人時間と、誰かと過ごす時間の両方を大事にする
「週末ずっと一人で過ごすと、心配事やうつうつとした気持ちにハマりがちになり、リフレッシュしにくくなります。人に会って話をしたりすることで気分転換しつつ、気持ちを落ち着ける一人時間を持つ。この両方を大事にして下さい」
日曜日の夜も元気な女子の3カ条
1. 次の週末や平日のワクワクに目を向ける
考えるだけで気持ちが明るくなることを挙げ、そのために使う時間を手帳に書き込んで。楽しみのために仕事を頑張ろう! というエネルギーが湧いてくる。
2. 楽しく集中できる時間を持つ
趣味や運動など楽しいことに集中する時間を持つと、月曜日からの仕事やTO DOについて考える時間が減り、心身が安らぎリフレッシュしやすくなる。
3. 自分のキャパシティーを超えることはしない
家事も遊びも完璧にと思うと、心身を休める時間が不足しがちに。週末こそ「できる範囲でOK」と、意識的に、自分がやるべきことのハードルを下げて。
この人に聞きました
精神科医。ゆうメンタルクリニック総院長。医師業の傍ら、心理学系サイトの運営や漫画の原作、書籍執筆などでも活躍。「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由(ワケ)」(あさ出版)監修の他、著書多数。
[日経ウーマン 2017年8月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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