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更年期かPMSか アラフォー女性襲う体調不調の原因

日経ヘルス

2017/9/17

イラスト:sino
日経ヘルス

 最近、月経が不順ぎみ。イライラするし、体調もイマイチ。これってもしかして更年期? 「そんな心配をして受診する30~40代女性が多い」と東京歯科大学市川総合病院産婦人科の小川真里子准教授は言う。

 更年期は、卵巣機能が衰えて女性ホルモンが急激に減少する時期。1年以上月経が来ない「閉経」を挟んだ前後10年間を指す。日本人女性の閉経年齢は50歳前後だが、個人差があり、中には40歳前後や60歳くらいで閉経する人も。これまで体を守っていた女性ホルモンが激減するため、月経異常はもちろん、ほてりや発汗、倦怠感、めまい、イライラ、抑うつ、不眠などの心身の不調も起こりやすくなる。

 そもそも女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、共に働いて毎月の月経を起こしている。このうち骨や血管を強くしたり、肌の潤いやハリを保ったりして女性の健康と若々しさに貢献しているのが、エストロゲン。この減少こそが更年期の不調を招く原因だ。

■30代後半から減り始める女性ホルモン

 エストロゲンは更年期に急減するが、実はその前の30代後半から徐々に減り始めている。「更年期に向けて卵巣がナイーブになっている。ストレスや寝不足などの影響を受けやすく、月経も不順になりがち」と、よしかた産婦人科の善方裕美副院長。30代後半からの約10年は、いわば本格的な更年期に突入する前の「揺らぎ」の時期。日経ヘルス編集部は、この時期の不調をリアルな更年期症状=「リア更」に対し、更年期かもしれない症候群=「かも更」と名付けてみた。

 「かも更」も「リア更」も、月経異常や体調不良など似たような症状が起こりやすい。例えば月経周期が短くなる、あるいは長くなる、月経量が減る、逆に多くなる、など。「周期や出血の仕方が以前と変わってきたと訴える人が多い」(小川准教授)。卵巣機能の低下が、月経の変化として現れるわけだ。

 そして、このような月経異常にのぼせやイライラなどの心身の不調が加わる。この不調が月経周期に関係なく現れるようなら「リア更」の可能性が大。一方、月経が始まる前に起こるなど月経周期と連動しているなら「かも更」の可能性が高い。月経前症候群(PMS)などの月経関連症状と考えられるからだ。さて、あなたは今、

かも更」「リア更」のどちらだろうか。下のチェック表で確認してみよう。

 どちらのタイプであれ、症状の改善策として頼りになるのが、ホルモン療法。ホルモンが揺らぐ「かも更」には「ホルモンを整える」治療が、エストロゲンが足りない「リア更」には、「ホルモンを補う」治療が有効だ。

イラスト:sino

 次回以降の記事では、「かも更」「リア更」それぞれの月経異常や体調不良について、治療法や対策について紹介する。

小川真里子さん
 東京歯科大学市川総合病院(千葉県市川市)産婦人科医長。准教授。専門は更年期医学。福島県立医科大学卒業。慶應義塾大学産婦人科を経て、東京歯科大学市川総合病院産婦人科。2015年より現職。日本女性医学学会専門医、日本女性心身医学会認定医など。
善方裕美さん
 よしかた産婦人科(横浜市港北区)副院長。横浜市立大学産婦人科女性健康外来でも診療。日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医、日本骨粗鬆症学会認定医など。著書は『最新版 だって更年期なんだもーん治療編』など。

(ライター 佐田節子、構成:日経ヘルス 岡本藍)

[日経ヘルス2017年9月号の記事を再構成]

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