答案に消しゴム使わせない フランス人のつくり方岩本麻奈著 「フランスの教育・子育てから学ぶ 人生に消しゴムを使わない生き方」

国内で1日に刊行される新刊書籍は約300冊にのぼる。書籍の洪水の中で、「読む価値がある本」は何か。書籍づくりの第一線に立つ日本経済新聞出版社の若手編集者が、同世代の20代リーダーに今読んでほしい自社刊行本の「イチオシ」を紹介するコラム「若手リーダーに贈る教科書」。今回の書籍は「フランスの教育・子育てから学ぶ 人生に消しゴムを使わない生き方」。長くパリに住んできた著者が、日本ではあまり知られていない教育の現場に着目し、フランス人の気質と生き方を読み解いていく。

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岩本麻奈氏

著者の岩本麻奈さんは東京女子医科大学医学部を卒業後、フランスで美容皮膚化学、抗老化医学などを学びました。パリを拠点に欧州の大手製薬会社や化粧品メーカーのアドバイザーを務め、美容から文化まで幅広いテーマで執筆活動をしています。著書に「パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがあります。

人生の選択、フランス人には正解も不正解もない

2017年5月のフランス大統領選決選投票に勝ち、39歳のエマニュエル・マクロン氏が大統領に就任しました。そのとき、新大統領とブリジット夫人のなれそめがメディアをにぎわしました。15歳のマクロン氏と25歳年上の教師で子どももいたブリジットさんが出会い、14年後に結婚――。よその国なら眉をひそめる人もいそうな「親子ほどの年の差がある教師と生徒の恋愛」は、フランスの有権者には問題ではなかったようです。

フランス人は人生の選択において「間違いがある」ことに納得しない。彼らは「どの道を選んでも不正解ではない」と思うのだ。だからこそ「正解もない」と。
(第1章 正解のない人生に立ち向かうフランスの教育 28ページ)
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