ニットの洗い方は難しいと思われがちですが、ちょっとしたコツをつかめば「ふんわり感」が長持ちします。洗濯ネットに入れる前に正しく畳むのがポイントの1つ。ハンガー2本を使って干すと繊維の伸びを防げます。全体にくたびれてきたと感じたら、スチームアイロンを使って繊維をリフレッシュ。着心地の良さもよみがります。
解説者:ニットキュア 代表取締役 植木睦子さん
ニットの治療院として2008年にオープン。引きつれや引っかけ部分の修繕からサイズ直しまで幅広くこなす。自身の経験から「小さく作って、小さく育てる」をテーマに起業セミナーの講師も務める。
■最短ケア ちょっとしたコツでニット洗いがふんわり
1. 汚れた部分を表にして畳む
「洗濯機の中で暴れて、ニットがヨレてしまうのを防ぐため、畳んで洗濯ネットに入れて洗いましょう。その際、袖口や首回りなど特に汚れやすい部分を表面に出し、ニット用洗剤を使ってやさしい洗い方を選ぶと効果的」
2. 干すときはハンガー2本で
「ハンガーにかけて干すと重みでニットが伸びてしまう原因に。そこでハンガーをもう1本使い、裾と腕の下の部分を引っ掛けて干せば安心です。ニットへのダメージを避けるため、陰干しにすることもポイントです」
3. スチームアイロンで編み目を整える
「天然素材のニットはスチームアイロンをかけると、ねじれが直り、素材の風合いも元に戻ります。そこで温度は中設定にし、蒸気を素材に吸わせるようにしましょう。アイロンは押しつけないで、なでるようにかけてください」