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一定のタイミングごとに上司に評価をされて、その結果昇給額や賞与額が決まる。その決定方法に理不尽な思いをした人も多いのではないでしょうか。

たとえば5段階評価で、平均より下の評価が2回も続けば、何をする気にもなりません。

周囲に愚痴を言っても「努力すればきっと変わるよ」「仕事の進め方を改善すればいいよ」と「助言」されるばかり。自分の気持ちとしては、評価をする上司がわかってくれていないとか、そもそも会社の評価の仕組みがおかしいだろうと考えているのにもかかわらず。

では人事評価とどのようにつきあうことが正しいのでしょうか。それはそもそも、人事評価がなぜ存在しているのかを考えればシンプルに理解できます。

上司の評価に納得できないのは当然

まず最初に。「上司がわかってくれない」「隣のあいつより私の方がデキるはずなのに評価が低いのは納得いかない」という不満を持つことは決しておかしくない、ということをお話しておきます。

評価に納得できないとき、上司側を原因とした理由と、自分を原因とした理由があります。

第一に、上司側を原因とした理由は、3つあります。

(1) 評価基準があいまい

(2) 評価基準に基づく確認があいまい

(3) 評価をする意識があいまい

このうち、(1)の「評価基準があいまい」という理由については、評価の仕組みそのものが原因の場合もあります。たとえば「積極性」が評価基準だとして、その基準の具体的な評価方法がないとすれば、それを適切に評価することなんて誰にもできっこありません。また目標管理制度という仕組みを使う場合には、設定した目標が妥当なものでなければやはり納得できる評価結果は得られません。

(2)の「評価基準に基づく確認があいまい」という理由は、上司と部下が常に一緒に行動しないからこそ起きる問題です。しかし常に一緒に行動する上司と部下の方がレアでしょう。だからこそ、誰が見てもわかるような数字を評価基準に据えたりするのですが、行動や能力の評価だとどうしても確認があいまいになってしまいがちです。また数字評価の場合にでも、本当に数字だけで評価してよいのか、という疑問も生じる場合があります。

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