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よく勘違いする人が多いのですが、「虫よけは蚊を寄せつけない」わけではありません。塗った皮膚からディートが揮発することで、寄ってきた蚊の感覚をマヒさせ、刺せないようにするものです。

蚊に狙われないよう、虫よけはまんべんなく塗る

ディートが入った虫よけは、高圧ガスが充填してある「エアゾルタイプ」、霧状にミストが広がる「スプレータイプ」、「液体・ジェルタイプ」、「シートタイプ」など、商品の剤型(種類)は多岐にわたります。

手でしっかりと肌に密着させることができる「シートタイプ」は携帯に便利

「エアゾルタイプ」や「スプレータイプ」は、吹き付けることができます。しかし、ムラができてしまうので、吹き付けた直後に手のひらで塗り広げることがポイントです。蚊は塗りムラを感知して、虫よけのかからなかったわずかな隙間を刺してきます。顔の付近に吹き付けると目に入ったり、吸い込んだりして刺激を受けることがあるので、顔や首筋、耳などには、一度手のひらに吹き付けてから塗り広げるといいでしょう。

「液体・ジェルタイプ」と「シートタイプ」は、手にとって肌にムラなく塗り広げるように使用します。ただし、「エアゾルタイプ」「スプレータイプ」よりディートの濃度が低い傾向があり、1~2時間ごとに塗り直す必要があります。

このほかに、シールタイプやバンドタイプといった身に付けるタイプのものもありますが、ユスリカやチョウバエを対象とし、蚊成虫が対象になっていないものが多く見受けられます。たいていは医薬部外品ではありません。身に付けるタイプを使用する場合は、適用害虫に蚊成虫が表記された医薬品、または、防除用医薬部外品を選ぶようにしましょう。

子どもにディートを使っても大丈夫?

ディートを12歳未満の子どもに使用する場合は、以下のような使用回数の目安と、顔には使用しないことが決められています。これは、カナダ保健省農薬管理規制局の規制に準じたものです。デューク大学の研究で子どもに対する健康被害が報告されたことから、カナダではこのような規制が設けられていますが、厚生労働省による検討会の検証では、その事実は確認されていません。しかし、安全性と適正使用を考慮して、カナダの規制を参考にすることになりました。

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天然成分=安全・安心というわけではない
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