投影画面をタッチ操作 ソニーの小型プロジェクター
ソニーが手掛けるスマートフォン(スマホ)の定番ブランド「エクスペリア」。このブランド名を冠する液晶プロジェクターが登場した(図1)。特徴は、液晶プロジェクターながらアンドロイドOSを搭載していること。床や壁面にアンドロイドの操作画面を投映し、その画面をスマホやタブレット端末と同じようにタッチ操作できる(図2、図3)。
実際に机の上に映像を投映させ、アンドロイド標準の「マップ」アプリを操作してみたが、タッチした場所を的確に判別してくれ、タップはもちろん、スライドやピンチイン・アウト(縮小・拡大)といった操作も実にスムーズだった。10点のマルチタッチ対応なので、家族など複数人で映像を取り囲み、同時にゲームなどを操作することもできる。このほか人が近づくと自動で画面を映し出し、家族間での伝言を表示したり、音声で操作したりといったことが可能だ(図4)。
映像を投映するレンズには独自の「短焦点レンズ」を採用している(図5)。これにより床や机の上に23型のサイズで映像を映し出すことが可能になっている。また、壁に投映した場合は、壁から25センチ離すことで80型まで画面サイズを大きくできる。映像を前方に映し出す一般的なプロジェクターよりも省スペースで利用できるのが魅力だ。
バッテリーを内蔵し、外部機器と接続できるHDMI入力端子もあるので、持ち運びできる小型のプロジェクターとしても役立ちそうだ(図6)。
OSはアンドロイド7.0、ストレージは32GB。マイクロSDカードスロット、USBタイプC 端子、HDMI入力端子を備える。投映画面サイズ:23~80型で明るさは100ルーメン。バッテリー駆動時間は約1時間。無線LAN(11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2に対応する。
(ライター 原如宏)
[日経PC21 2017年9月号の記事を再構成]
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