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ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している街を離れて日本橋室町のタロー書房を訪れた。芸術家の岡本太郎デザインのロゴが使われている老舗の街の老舗書店だ。地区の再開発に伴って今はコレド室町の地下に店を構える。三井本館や日本銀行も近い一帯は、隣接する大手町と並ぶ金融街でもある。この店でじわじわ売り上げを伸ばしていたのは、実務家の戦略コンサルタントが企業のミドルリーダー向けに書いたオトナの対人スキル本だった。

泥臭いヒューマンスキルに焦点

その本は木村尚敬『ダークサイド・スキル』(日本経済新聞出版社)。著者の木村氏は、戦略コンサルティングや投資など様々な形の経営支援を展開する経営共創基盤のパートナーで、本書によれば「歴史がありグローバルに展開している製造業、『古くて大きな会社』の経営支援を主な仕事としている」。多くの「古くて大きな会社」とかかわってきた同氏が、企業のミドルリーダーのために着目したのが、タイトルにもなっているダークサイド・スキルだ。

ダークサイド・スキルとは何か。カバーの見返しに簡単に例示されている。「人や組織を思うまま動かす力」「空気を支配する力」「『使える人』を正しく見極める力」「嫌われても押し通せる力」……。ロジカルシンキングや財務会計知識、プレゼンテーション力などの「ブライトサイド・スキル」と対比させてある。要は通り一遍のビジネススクールでは学べない「人に影響力を与えたり、時には意のままに操るような、もっと泥臭いヒューマンスキル」のことだ。

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