風呂専用や旅のお供 津田大介の無線スピーカー活用法

見るのは録画しておいたドキュメンタリー番組やNetflix(ネットフリックス)だ。さすがに映画を1本見るようなことはないが、30分の「クローズアップ現代」を見たりするには、風呂場とこのJBLの組み合わせはちょうどいい。

主な使用場所が風呂場なので音質の比較は難しいが、ボーズファンの僕でもこのFLIP3の音には満足している。価格が1万円ちょっとと手ごろなのもうれしい。

バスルームに置きっ放しのJBL「FLIP3」

いつもカバンにJBL GO

3機種目はローランドの「JC-01」。ギターアンプの名機「Jazz Chorus」をミニチュアサイズにしたボディーにひかれて購入した。ギターアンプと同じで、高音・中音・低音のイコライザーつまみで音質が自由に変えられるので、曲によって好みの音質で聴きたい人に向いている。さすがに音質はボーズやJBLにはかなわないものの、インテリアとして部屋に置いておくにもいい。

ギターアンプの名機「Jazz Chorus」のミニチュア版、ローランド「JC-01」

いちばん最近購入したのがJBL「GO」。バックパック(記事「『あれ、すっごい軽い!』 津田大介の理想のリュック」参照)に放り込んでいつも持ち歩いている。見かけによらずパワフルで、低音もしっかり出るので、ちょっとした出張のホテルで音楽を聴いたりNetflixを見たりするときに便利だ。

ハンズフリー通話ができる機能があるので、スカイプで打ち合わせをするときなどにも使っている。ノートパソコンのマイクで通話するより、こちらの声の音質が良くなるはずだ。突然の打ち合わせが入っても、いつも持ち歩いているので慌てなくて済む。こういう点がコンパクトなワイヤレススピーカーの長所だろう。

バックパックに入れて常に持ち歩いているJBL「GO」。その小ささは魅力だ

手軽に良い音で音楽を聴こう!

「スマホの圧縮音源とBluetoothの組み合わせだから、音質はそれほど良くないのでは」というイメージを持っている人がいるかもしれない。でも、その点はずいぶん変わってきた。今のBluetoothスピーカーはiTunesなどの圧縮音源を再生することを前提にチューニングされている。実際、昔はCDを聴いた後にMP3を聴くと「なんでこんなに音が悪いんだ」と思ったものだが、今はそれほどギャップを感じることはない。

このクラスの製品はどれも良くなってきたので、基本的には何を選んでも間違いないと思う。あとは聴く音楽との相性だ。僕はテクノもロックも聴くので、その音楽に合うかどうかという観点で製品選びをしている。よく聴く音楽を何曲かスマホに入れて量販店やショールームに行き、気になるBluetoothスピーカーとペアリングして聴いてみるといい。

2万円も出せば、そこそこの良い音質が手に入るのはうれしい。オーディオ機器を家に置くのはスペース的に難しいという人も、Bluetoothスピーカーで手軽に高音質を楽しんでみたらどうだろう。

今回は私物のBluetoothスピーカー4製品を紹介したが、市場にはさらに面白い新製品が登場している。近々まとめてレビューしたいと考えている。

津田大介(つだ・だいすけ)
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。1973年東京都生まれ。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)、『動員の革命』(中公新書ラクレ)、『情報の呼吸法』(朝日出版社)、『Twitter社会論』(洋泉社新書)、『未来型サバイバル音楽論』(中公新書ラクレ)ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。

(編集協力 島田恵寿=コンテクスト、写真 佐藤久)

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