株式・投信

七転び八起き

武田で利益、大型IPOは失敗も

2017/7/31

 「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
 今回は二代目さん(42) 都内で着物店を営む。最近のがっかりは仕入れ先近くにあったお気に入りのそば屋が閉店したこと。

■2005年~

二代目さん 自分が好きな企業じゃないと買わない

 会社を辞め社内預金を解約してできた数十万円を外貨預金したのが初めての投資だ。インドなど成長著しい新興国の通貨に換えることも考えたが、堅実にドルを選んだ。損切りせずに10年近く持ち続け、6万円程度利益を出せた。退職後にノルウェーに半年留学し、帰国後は仕事が忙しくしばらく投資から遠ざかる。

■14~15年

 仕事が落ち着き投資再開。投資の習慣が根付いた家に生まれ、お金に余裕ができれば投資するのは自然なこと。愛媛県の祖父母も個人投資家で、東京証券取引所の見学に来たほど関心があった。

 少額投資非課税制度(NISA)で日産自動車(7201)や武田薬品工業(4502)を買った。武田はアベノミクスの波に乗り、8万円の利益が出た。売った後も上がり続けたが、こんなに楽にお金がもうかるのも怖いのでもう十分と感じた。同時期に純金積み立ても始めた。安全資産として、老後の足しにするつもりだ。

 しばらくすると証券会社の助言を受けて大型の新規株式公開(IPO)を狙うように。JR九州(9142)やゆうちょ銀行(7182)で、買ったらすぐ売る戦略を実行した。しかし、ゆうちょ銀では損してしまった。

16年~

 証券会社にキヤノン(7751)を勧められたが、所有するカメラのメーカーであるニコン(7731)に投資。株式購入で自分が興味のあるものに関われるのはすばらしい。今年は初めてニコンの株主総会にも参加した。株主が社長や役員に質問する様子を見て、その熱さに感動した。一方、質問を受けた経営陣はのらりくらりとかわすばかりで期待外れだった。

 現在は原油関連の上場投資証券(ETN)や米国の投資信託、日産などを保有。自営業で普段触れる世界が狭く、投資で社会を知れることに意義を感じる。そこで利益を出せればさらにうれしい。今後も視野を広げながら投資を続けたい。

[日経ヴェリタス2017年7月23日付]

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