ひと

「足元を見れば人間が分かる」 靴磨き世界一に日本人 靴磨き専門店「ブリフトアッシュ」代表 長谷川裕也氏

2017/9/2

――自宅で磨く際に注意すべき点は何でしょうか。

「あまり磨きすぎないことです。8~10回履いた後にケアすることをお勧めしています。あまり磨きすぎると革の質感が衰えやすいのです」

――欧米と違って高温多湿な日本では革靴のケアに気を使います。

世界1位の喜びに笑顔をみせる長谷川氏

「靴の大敵は雨です。日本ではゴム底の靴を2~3足は用意しておきたいですね。それでも濡(ぬ)らしてしまったときは、(1)ぬるま湯などで表面を均一に濡らす(2)新聞紙で靴の中の水分を吸い取る(3)日陰で干す――の処置を取りたいですね」

「濡れたままだと表面にむらができてしまいます。新聞紙は2、3回素早く替えてください。丸めて中に押し込んだままだとカビの原因になります。扇風機などに当てながら干せればベストです」

「実は消臭の問題は私もまだ完全に解決できていません。きめ細かく消臭スプレーを使うことはもちろんですが」

――20歳代のビジネスマンが1足購入するにあたって、何かアドバイスするなら。

「靴は履き潰すのではなく10年使う気持ちで購入してほしいですね。『ちょっと高いかな』と思う価格の2倍の靴を目安に。パーツの修理・交換に備えて、甲革や裏革をきちんと縫い付けた高級靴を買えば、長い目で見れば割安になります」

「踏まれたくないから日ごろの所作にも気を付けて自然にきれいな振る舞いができるようにもなります。足元を見ればその人の人間性が分かるというのが持論です。少なくともその人が日ごろ何に優先順位をつけているかは見えてくると思います」

――今後、事業をどのように展開させていきますか。

「これからはシンガポールや香港などへの展開も検討していきたいですね。『足元から革命を』をキャッチフレーズにしていきたいと思っています」

(聞き手は松本治人)

Latest