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「足元を見れば人間が分かる」 靴磨き世界一に日本人 靴磨き専門店「ブリフトアッシュ」代表 長谷川裕也氏

2017/9/2

 革靴の手入れに気を使う男性たちが世代を超えて増えている。靴のつま先やかかとをピカピカに仕上げる「鏡面磨き」などの技を紹介する書籍や雑誌も後を絶たない。こうした人気を反映するかのように、英国で5月に開かれた「ワールドチャンピオンシップ・オブ・シューシャイニング(靴磨き世界大会)」で、初めて日本人が世界一に輝いた。大会で優勝した靴磨き専門店「ブリフトアッシュ」(東京・港)の代表、長谷川裕也氏(34)にその極意を聞いた。




 ――世界大会での競技内容を教えてください。

 「スウェーデンの靴情報サイト『シュー・ゲイジング』が主催して開いた大会で、競技参加者はまず、経歴と自分の磨いた靴の写真をインターネットで送ります。最初の選考で英国代表、スウェーデン代表、自分の3人に絞られ、5月の大会では、同じライトブラウン色の靴、同じ靴クリームを使って審査員4人の前で実際に磨いてみせました」

 「採点は(1)光沢感(2)色の深み(3)磨いている時の所作――の3ジャンルの総合で決まります。磨き具合は光の反射具合で採点します。ここで一番シャープに光沢を出せたことが優勝につながったようです。あえて色も他の2人より濃く仕上げたことが高得点につながりました」

 ――靴磨きについての関心が高まっています。ノウハウ本も出ていますがプロとアマの違いは何でしょうか。

 「自分も1冊出版していますが、靴磨きは自宅でも熱心にマスターすれば90点まではいきます。ただその先はアマチュアでは難しい。卑近な例ですが、チャーハンはプロがつくってもアマがつくってもチャーハンです。しかし、味は違います」

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