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サングラス女子、小顔効果に的 トレンドは丸く大きく

2017/7/31 日本経済新聞 夕刊

レイバンが今期投入した「ザ・ジャジョ」は60年代の音楽シーンをイメージした

 夏本番も間近。まぶしい日差しを遮るサングラス姿の女性が、町中で増えている。これまでより丸く、大きいことが今年のサングラスのトレンド。レンズの大きさと比べることで小顔効果が期待できるほか、見た目のインパクトが「SNS映え」する。人気の高まりから小売店でも目立つ位置に並ぶようになった。

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レイバンから登場した「ザ・ジャジョ」を手にする女性(パリミキ渋谷店)

 「このサングラスかわいい。2人そろってかけてみたい」。パリミキ渋谷店(東京・渋谷)をカップルで訪れた20代の女性は笑顔をみせた。手にするのは、米国の有名ブランド「レイバン」だ。

 中でも今シーズン発売の丸く大きな「JA-JO(ジャジョ)」シリーズは人気だ。別の20代男性も「(大きなレンズは)芸能人好みで、おしゃれなイメージ」と話す。同店では入り口からすぐの場所にレイバンコーナーがある。嶋保武店長は「入ってすぐ『ジャジョ』を下さいと声をかける人もいる」と話す。

■「街使い」用、若者に人気

 眼鏡の和真(東京・中央)が運営するサングラス専門の「新宿アネックス店」(東京・新宿)でも、ジャジョを含むレイバンシリーズが人気。店長代理の荒川将之さんは「まぶしさよけというより『街使い』のファッショングラスとして人気が出ている」と分析する。若者中心に売れている。

レイバンが今期投入したサングラス「ザ・ジャジョ」

 ジャジョは、1960年代の音楽シーンをイメージして作られた。非日常的な音楽フェスでの利用も見込み、レンズは緑やオレンジ、ピンク、青など鮮やかな6色を用意した。レンズの大きさが違う2つの型をそろえた。

 レイバンを展開する眼鏡メーカー世界大手の伊ルックスオティカの日本法人であるミラリジャパン(東京・千代田)は、「顔の大きな男性にもサイズが合うとして売れている」と話す。価格は税別2万2000円。

 世界文化社(東京・千代田)が発行する雑誌「眼鏡Begin」の中里靖編集長はレンズの大きなサングラスが人気を集めていることに関し、「小顔に見える効果があるため」と説明する。レンズ自体が大きいので、相対的に顔を小さく見せる効果があるという。

 またレンズの大きさで眉毛を隠せるので、顔全体がバランスよく見えるのも人気の理由だ。日本人は眉毛と目の間が広い人が多く、一般的なサングラスでは隠しきれない。大きなレンズを使えば眉毛も隠れるので顔全体のバランスを崩さずに済むという。

■80年代の流行、リバイバル

 そもそも丸く大きなレンズは1980年代の流行だった。それがリバイバルしたのは、多くのファッションアイテムと同様に、30年が経過して流行が一巡したほか、中里編集長によればインスタグラムなどSNS(交流サイト)の普及も背景にあるという。顔の4分の1ほどの大きさにもなるレンズのインパクトが強くSNS映えするためだ。

サンローランのサングラス

 サングラスの市場規模は正確には把握できていない。眼鏡の専門書籍を出版する眼鏡光学出版(東京・台東)によると、15年の眼鏡市場規模は4067億円で、サングラスはそのうち約2割を占めるという。同社の美濃部隆社長は「近年、健康志向で紫外線対策などの需要が増えており、サングラスの市場は年数%程度の割合で成長している」とみる。

 一方、欧米の有力ブランドも大きなサングラスを商品化している。英ステラ・マッカートニーが展開する親子向けのシリーズ「ミニミー」も、今秋冬から従来見られなかった丸くて大きなサングラスを発売する。仏イブ・サンローランや伊トーマス・マイヤーでも商品展開数を増やしている。

ジンズも丸くて大きな型数を増やした

 低価格の視力矯正用眼鏡が主力の店でも、サングラスの取り扱いが増えた。眼鏡専門店「JINS」を運営するジンズは、丸く大きなサングラスシリーズ「カジュアルビッグシェイプラウンド」を展開。種類を昨年の4倍の16種に増やした。価格は税別5000円からで、欧米ブランドに比べ安い。7月にリニューアルしたジンズ原宿店(東京・渋谷)には、通年でサングラスを扱うコーナーを同社で初めて設けたという。

 日本ではまだ普段使いが少ないサングラス。休日にかけて、新たな自分を演出するのもいいだろう。

(企業報道部 沖永翔也)

[日本経済新聞夕刊2017年7月22日付]

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