「女性」が彩る東京オリパラ 4人のアスリートの軌跡ソフトボール/パラ陸上/パラバドミントン/車いすラグビー

2020年の東京五輪では15種目が新たに採用される。卓球、柔道、競泳、陸上などの男女混合のほか、3人制バスケットボールなど若者に人気の種目が加わる。これに野球・ソフトボール、空手など同大会限定で実施される競技を合わせると、史上最多の339種目となる。新種目・追加競技の狙いについて、国際オリンピック委員会(IOC)の五輪競技・種目選定責任者であるキット・マコネル競技部長(44)に聞いた。

女子の割合、東京は最高の48.8%

IOCのキット・マコネル競技部長

東京大会は五輪史上、最も革新的な大会になるだろう。新たに採用された種目は「若者」「女性」「アーバン(都会的)」がキーワードだ。

若者を意識するのは、いま世界のスポーツ界で起きている変化に柔軟に対応するということ。今回の種目決定に対して、世界中からポジティブな反応が寄せられている。

東京では全選手数に占める女子の割合が、過去最高の48.8%まで高まる。女子の種目を増やした競技は、世界規模で女性の参加を増やす影響があると考える。選手が増えれば、おのずと競技に対する投資も増えていくだろう。リオデジャネイロ五輪では放送時間の多かった100種目のうち、半数が女子種目だったというデータもある。競技によってはまだ男女間で市場規模や注目度で差があるが、IOCは女子スポーツのメディア露出を増やしていきたい。

もちろん、伝統と歴史がある競技とのバランスは大切。そして、そうした競技でも革新を起こすことはできる。陸上や競泳の混合リレー、柔道やアーチェリーの団体戦などがそうだ。競技形式や見せ方を工夫し、放送や交流サイト(SNS)などデジタルプラットフォームを駆使することで、あらゆる競技が魅力を増すと信じている。東京の経験はその後の五輪にも引き継がれていくはずだ。

[日本経済新聞朝刊2017年7月24日付]

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