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最高級ツアーバスの実力は? 広いシート、驚きの収納

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日経トレンディネット

豪華なクルーズトレイン(観光列車)が注目を集めるなか、実はバスツアーも高級化が進んでいる。バス会社だけでなく、ツアーを企画する旅行会社自ら豪華バスを開発し、自社のツアー専属車両として走らせるケースが増えてきた。

1日300台近いバスを使って多くのツアーを催行しているクラブツーリズムもその一つ。2017年7月から同社史上最高級のバス「碧(あおい)号」が運行を始めると聞き、一足先に試乗してきた。

碧号は、16年デビューの「海号」、17年4月デビューの「空号」に次ぐ、高級バス第3弾。「ロイヤルクルーザー 四季の華」というクラブツーリズムの中でも最上級ブランドとなる旅行商品に使われる。同商品の主要な顧客層はシニア層。それも70代という。実際に乗ってみると、ただ豪華なだけではなく随所にシニア向けの配慮があった。

まず車内に入って驚くのは、本来左右にある荷棚が取り払われていることだ。これにより、窓の上端まで遮るものがなくなり、眺望が増している。天井が高く感じられるのもメリットだ。しかし、荷物はどこに置けばいいのだろう。

足元に木製テーブル、トランクルームに冷蔵庫!

まず、荷棚の代わりに用意されたのが、前席の後ろ、ちょうど足元のあたりに置かれた木製テーブルだ。テーブルといっても低く、どちらかといえばハンドバッグなど身の回りの物を置くのに向く。実は女性客を中心に「荷物を荷棚の上に置くよりも、視界に入る座席周りに置きたいという意識が強い」(クラブツーリズム)という。

何か取り出したいときすぐに対応できるし、年配者にとっては立ち上がって荷物の上げ下ろしをするのは面倒なのだろう。とはいえ、従来のバスでは、身の回りのものを置くスペースは限られているし、ハンドバッグを床に置くのは気が引ける。そこで碧号では木製テーブルが用意されたわけだ。

碧号の座席は横3列、縦6列のわずか18席仕様。通常50席弱ある観光バスよりかなり少なく、運行中の海号、空号と比べても、縦1列分、3席減らされている。そのぶんシートピッチがゆったりしており、128.5cmとなんと新幹線のグリーン車よりも広い。荷物置き場を設置しても狭さは全く感じなかった。

しかし、正直これでは足りない。バスツアーの醍醐味はといえば、行く先々で立ち寄る土産店。そこで買ったものを座席の周りに置いたら、狭くて仕方ないだろう。

「きちんと土産物をしまうスペースはあります」。そう言われて案内されたのは、なんと車外。床下のトランクルームの扉を開けると、そこにはフリーザーとロッカールームが鎮座しているではないか。

トランクルームは通常、スーツケースなど車内に持ち込めない大きな荷物を運ぶために使われている。しかし碧号は座席ごとに分かれたロッカーを用意することで小さな荷物も収納できるようにした。さらに、冷凍や冷蔵が可能なフリーザーもあるので、干物などの海産物も気兼ねなく買える。土産物店に立ち寄ることが多いバスツアー専用車両ならではの装備といえるだろう。

備え付けのタブレット端末が大活躍

碧号のもう一つの目玉が、各シートに用意されたiPad。シニア向けのバスなのに、はたして利用者は使いこなせるのか。

画面を付けると、インストールされているアプリは最小限に抑えられていることに気づく。トップページにあるアイコンはわずか7つ。うち2つはクラブツーリズムのサイトへのショートカットだから、アプリは5つしかない。

メインとなるのは「サポートガイド」というアプリだ。これは、バスガイドが前でiPadを操作すると、その画面が各席のiPadにもインターネット経由で映し出されるもの。クラブツーリズムでは歴史などをテーマにしたツアーも多く、目的地に着くまでの間、専門家による講義が開かれることも。プリントだと講師がどこを説明しているのか分からなくなることがあるが、画面が自動的に切り替わるなら、そのような迷いは生じなくなる。

また、帰路などでは、ツアー中にガイドが撮影した写真を映し出して、ツアーの振り返りもできる。さらにその写真は車載のプリンターで印刷も可能。デジタル機器を活用しつつも、最終的にはアナログで配布できるというのは、シニア向けのサービスらしい。

トップページには、NTTドコモの音楽配信サービス「dヒッツ」のアイコンもある。これまでの空号、海号では、クラブツーリズムがセレクトした音楽を各席に設置されたオーディオサービスで聴くことができたが、これを最新の音楽配信に切り替えたのだ。従来は4チャンネルしかなかったが、これなら好きな音楽を、冒頭から聴くことができる。

ただ、シニア層ではタブレット端末に触るのは初めてという人も多い。「サポートガイド」はバスガイドに操作を任せていればいいが、dヒッツでは検索作業が不可欠だ。そこで、シニアでもなるべく使いやすくするため、入力モードは「かな」に固定されている。

その他、「マップ」がインストールされているのは、「いまどこを走っているのか、と聞かれることが多いため」(クラブツーリズム)。現在地を表示させるくらいなら、シニアでも問題なく使えそうだ。

とことんシニアと向き合って作り上げられた碧号。現在は首都圏に1台のみだが、今後は関西や東海地方にも配置される予定だ。「"碧号"で行く」と銘打ったツアーなら必ず乗ることができるが、そのほかのツアーでは空号、海号と併用されるという。料金は日帰りで1万円台後半から3万円弱、1泊2日で7万円から16万円程度。バスツアーとしては高額だが、かゆい所に手が届く細かなサービスでシニアの心をつかみそうだ。

(日経トレンディ 佐藤嘉彦)

[日経トレンディネット 2017年7月7日付の記事を再構成]

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