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五輪よりラグビーW杯! 「また来たい」外国人増やせ 訪日旅行ベンチャー、ノットワールドの佐々木文人社長に聞く(4)

2017/7/26

2019年ラグビーW杯が盛り上がれば、その後のインバウンド拡大が見込めるという(写真は15年ラグビーW杯に際して都内で催されたパブリックビューイング)

 インバウンド(訪日外国人)の拡大というと、多くの人が2020年東京五輪・パラリンピックを思い浮かべるだろう。だが訪日旅行ベンチャー、ノットワールド(東京・中央)の佐々木文人社長(34)は、その1年前に開かれるラグビーのワールドカップ(W杯)の方がインパクトが大きいとみる。外国人を地方まで呼び込めるためで、「観光タクシー」などの規制緩和がカギを握るという。外国人を喜ばせるノウハウを語った前回(「大衆居酒屋でプライスレス体験 日本人と肩くみ乾杯!」)を踏まえ、最終回ではオリパラ以降(post2020)まで展望した。(聞き手は公認会計士・心理カウンセラー 藤田耕司)

■オリパラより長期間で、全国各地に会場

 ――東京五輪の開会式まで残り3年を切りました。東京五輪・パラリンピックが訪日観光業に与える影響をどうみていますか。

 「東京五輪・パラリンピックの開催が近づくにつれて、世界中のメディアが日本の話題を取り上げるようになり、露出が増えてきます。これはインバウンドの拡大に大きな効果があると思います」

佐々木社長は、訪日客が宿泊しながら地域住民と交流できるコミュニティーの構想を温めている

 「そこで重要になってくるのが19年のラグビーW杯です。来日した外国人客に『また日本に来たい』と思わせることができるかどうか、日本の良さを交流サイト(SNS)などで広めてもらえるかどうか。それは東京五輪・パラリンピックが開催される20年の訪日観光者数に大きな影響を与えるのではないでしょうか。ツアーの需要という面では、当社は東京五輪・パラリンピックよりもラグビーW杯の方に注目しています」

 ――ラグビーW杯のどんなところに可能性を感じているのですか。

 「まずは開催期間です。五輪とパラリンピックはそれぞれ2週間程度ですが、ラグビーW杯は約1カ月半と長いです。会場も東京五輪・パラリンピックが首都圏中心なのに対し、ラグビーW杯は北海道から九州まで12都市に及びます。そのうえ試合と試合の間の日数が長いため、それぞれの地域で近隣に足を延ばすツアーのニーズが生まれると思います。裕福な外国人であれば、ラグビーW杯の観戦を機に日本中を旅する可能性もあります」

 ――ラグビーW杯の需要を取り込むため、ノットワールドとしてどんな策を練っているのですか。

 「今の時点で具体化しているわけではありませんが、各地でコンテンツをつくり、ガイドを育成して、試合の開催地におけるツアー、開催地と開催地をつないだ複数日程のツアーなどを企画したいですね。外国人が日本中を楽しめる企画にしたいです」

 ――そうしたツアーを実現させるには、全国規模で通訳ガイドのネットワークを持たなくてはなりませんね。

 「急ピッチで進める必要があるでしょう。地方都市においても東京と同じように、主婦や高齢者、語学の教師など語学が堪能で時間に融通の利く方が主な対象になると考えています。旅行者は平日か土日かがあまり関係なく、それに合わせてサービスを提供できる体制が必要だからです。兼業で週に1~2回程度の頻度でガイドをしたいという人は大歓迎です。その一方で将来は、通訳ガイド専業で食べていける世界をつくっていきたいです。若者が地方の好きな土地で仕事を選ぶときに、通訳ガイドが一つの選択肢になるとすてきだなと思っています」

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