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これがレトルト? 夏のカレー、食の専門家が食べ比べ

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NIKKEI STYLE

夏は刺激的なカレーが食べたくなる季節。近年は、複数のカレーを混ぜて食べる南アジアのスリランカカレーや、スパイスの調合に独自性のあるスパイスカレーが注目されています。一方、レトルトカレーも大きく進化。フレッシュな唐辛子が刺激的な東南アジアのタイカレーを筆頭に、専門店の味を再現した商品が人気。外食、内食ともにアジアンエスニックカレー旋風が起こっています。

暑くて家事に手間をかけたくないときにもレトルトカレーは便利。スパイスの香りや刺激で夏バテ防止や食欲増進効果が期待でき、女性が気になるスーパーフード入りのものや、おしゃれなパッケージのレトルトカレーも増えています。

今回は定番のインドカレー、いま注目株のタイカレー、そしてオリジナリティーあふれる日本のカレーの3部門から合計24商品(価格は100~600円台)を集め、食の専門家4人が食べ比べを実施しました。味、香り、具材、価格、パッケージ、利便性などを総合的に審査。ベスト3も発表します。

気になるその味は? さっそく実食してみましょう!

刺激的なスパイスが魅力 インドカレー

まずはインドカレー部門をチェック。夏にガッツリ食べたくなるのが、スパイスの香りと刺激が食欲をそそるインドカレーです。

スパイスの大手メーカーであるエスビー食品の「スパイスリゾート 北インド風ほうれん草カレー チーズ入り 中辛」(275円/180g)、「スパイスリゾート 北インド風バターチキンカレー 中辛」(275円/200g)から試食。色鮮やかなカレーに審査員の期待が高まりました。

「ほうれん草のグリーンが鮮やか。ローストオニオンのコクとほうれん草の香りがマッチしている。トルティーヤにディップしても相性がよいかも」(斉藤さん)。「バターチキンの黄色が美しい。食べてすぐは甘いと感じたけれど、後からスパイスの風味がしっかりきます」(古川さん)。オイリーな印象の北インドカレーですが、ともに240キロカロリー前後と、控えめな数字にビックリでした。

「インドカレーカーマ・キーマカレー」(エム・シーシー食品、362円/180g)は、カレーの街としても知られる神保町の名店「インドカレーカーマ」の味をレトルトカレーで再現。「ダイナミックなスパイス使いでそれぞれに存在感があり、クローブなどの深みが後をひきます。パクチーをトッピングしてチリドッグにして食べたい」と、スパイスに詳しい伊能さんは試食の手が止まりませんでした。

実際にインドを訪れ、スパイスの魅力にハマったという兼松さんは「爽やかさ、深み、辛みを併せ持つ味わいですね。アルコールと合わせるのもおすすめ」とコメント。最近、都内ではスパイス料理とお酒を楽しむスパイスバルも増えていることから、お酒のお供としての楽しみ方はぜひマネしたいところです。

辛みと甘み、ココナツ香る タイカレー

最近は一気にファン層が広がったタイカレー。大きな特徴はココナツを使っていること。グリーンカレーのような定番だけではなく、個性的な郷土料理のローカルカレーもレトルトでお目見えしています。

まず審査員の目に止まったのが、今年5月に発売されたばかりの、ヤマモリ「タイカレー パラダイス」(330円/180g)です。これは2017年、日本・タイ修好130周年を記念する期間限定商品で、特にタイ南部で食されている「ゲーン・クア」と呼ばれるトロピカルなフルーツカレー。ココナツミルクにタイ産のパイナップルとマンゴーピューレを効かせてあり、フルーツの酸味とほどよい辛さが「夏らしい」「爽やか」との声が多く聞かれました。

タイカレーを中食として利用することが多い斉藤さんは「新たなタイカレー発見! 新商品は手を出すのに勇気が必要ですが、これは買っても後悔しない味」と高評価。兼松さんは「タイ産パイナップルがゴロゴロ入っていて、夏らしさ満載。元気が出そう」とのコメントです。

タイカレーの中では、ナッツペーストの濃厚カレーであるマッサマンカレーがアメリカの人気情報サイト「CNN Go」で取り上げられ、現在も人気が継続中。そのマッサマンカレー同様、タイ南部を中心に食されているハーブの香りを生かした煮込みカレー「パネーンカレー」のレトルトにも注目が集まりました。

ヤマモリの「タイカレー パネーン」(330円/160g)とドーバーフィールド ファーイーストの「スマートイート パネンカレー」(250円/115g)。「どちらもナッツペーストの濃厚な味わいが際立ち、ココナツとピーナツの風味も抜群。『スマートイート パネンカレー』はソースがより凝縮されて鶏肉や野菜など具だくさん。レモングラスのフレッシュな香りにスパイス感を併せ持っていて、つくりたてのような香りの広がりがすごい」(伊能さん)

定番のグリーンカレーでは、ヤマモリの「タイカレー グリーン」(330円/180g)が好評でした。「タイカレーに定評のあるヤマモリらしさがあり、ココナツミルクに広がる辛みがしっかりしています」(古川さん)、「特に青唐辛子のフレッシュな辛さが後を引きます」(斉藤さん)。食べ進めるうちに審査員の額からは汗が流れていました。発汗も夏の暑さを吹っ飛ばす起爆剤になってくれますね。

「スーパーフード入り」「温め不要」 アイデア満載な日本のカレー

インド、タイのレトルトカレーは、現地の味を忠実に再現したカレーが多数。一方、日本独特のオリジナリティーあふれるカレーも魅力的です。

「スーパーフードが入っている!」と、審査員の目を引きつけたのが、キヌアやアマランサスなど6種のスーパーフード入りのカレー「SUPERFOOD DELI 6種のスーパーフードとあめ色玉ねぎのチキンマサラカレー」(エスビー食品、275円/180g)。同シリーズはほかにドライキーマカレーもあります。

マサラカレーのマサラとは、パウダースパイスを混ぜ合わせたミックススパイスのこと。伊能さんは「よりスパイス感が強く、鼻に抜ける香りの余韻が長く楽しめます。スーパーフードがたくさん入って、1食分152キロカロリーというヘルシーさも魅力」とコメント。「健康志向の人にはうれしい一品で、キヌアのプチプチした食感が楽しくなります。パッケージもキュート」(斉藤さん)

札幌の人気店「らっきょ」のオーナーが監修した「スープカリーの匠 北海道産チキンの濃厚スープカレー」(ハウス食品、500円/360g)は、さらりとしたスープ状のカレーが特徴です。ゆで卵が丸ごと1個入っていて、驚きの歓声が上がりました。

「卵がインパクト大! さらに北海道産チキンと銘打つだけに信頼感もあって、ご当地カレーとしても魅力的」(斉藤さん)。「野菜の主張がしっかりしていて、スパイシーだけどスーッと喉を通ります。ただ、湯せん加熱のみで電子レンジ不可なのが残念」(兼松さん)。とはいえ、お店のような味を家庭でも楽しめるのはうれしいかぎりです。

災害時に火が使えないときにも重宝すると発売時(2011年8月)に話題となったハウス食品の「温めずにおいしいカレー 香りたつキーマカレー」(オープン価格/180g)、「温めずにおいしいカレー まろやか野菜カレー」(オープン価格/200g)は、実は夏にぴったり。「加熱不要なので、暑さでバテそうなときにも手間がかからず便利。キーマカレーは予想以上にスパイスやトマトの存在感が出ています」(古川さん)。伊能さんと斉藤さんは「カレーに市販のめんつゆを加えて、そうめんにつけて食べてもおすすめ」とアレンジ料理としての提案も。ネットのレシピサイトで同様のレシピが掲載されるほど人気の食べ方です。

「レトルトカレー24種類食べ比べ」、審査の結果は? ベスト3の発表です。

【第3位】 「ゲイロードビーフカレー」(エム・シーシー食品)

1973年、神戸に誕生したインドカレー店「ゲイロード」(陽気な王様という意味)。もともと1939年にインド・ニューデリーにて設立され、ロンドン、香港など世界各国にチェーン展開している老舗の味です。30種類ものスパイスを巧みに使い分けて、独特の風味と芳香を楽しむことができます。

思わずパッケージ買いしたくなるようなSNS映えするデザインも審査員が大絶賛。さらにオリジナリティーを評価する声も多数ありました。「見ただけでスパイスの香りが漂ってきそう。欧風っぽいコクにスパイスの辛みが一気に広がります。オリジナル性が高く、スパイスの余韻がおもしろい」と、古川さんはスパイスの香りにひかれた様子。「すっきりとした辛さがあって、食べたときの香りや味と後に残るスパイスの余韻に変化を感じます。また食べたくなるようなクセになるカレーです」(斉藤さん)。「スパイスの主張がはっきりしています。牛肉の存在感もしっかりあり、お店にも行ってみたくなります」(伊能さん)とそれぞれが高評価でした。

【第2位】 「つぶしひよこ豆カレー」(メイフェアキッチン)

本場インドのベジタリアン向け食品トップメーカーとの、共同開発から生まれたカレー。肉、卵、小麦粉をはじめ、動物性食品を使用しないベジタリアン向けのカレーは、健康志向の人からも支持されています。

アレルギーの専門知識を持つ兼松さんは「小麦粉アレルギーの人も安心して食べられそう。原材料がシンプルでもスパイスがしっかり効いているし、ひよこ豆や野菜の存在感もあります。パッケージの裏には『ドリアやグリル料理の付け合わせに』などのアドバイスも記載されていていろいろと使えそう」と、パッケージも細かくチェック。「ひよこ豆に加えて、ジャガイモのホクホク感もしっかりあります。マンゴーパウダーの香りでしょうか、ちょっと独特な香りもありますが、食べると味わい深くて優しい味が気に入りました」(古川さん)。「グリーンとブラックの2種類のカルダモンを使用しているのがぜいたくです。カルダモンのほかに、インドで多用されているマメ科の植物、メティなど比較的爽やかな香りのスパイスを使っているのも興味深い。ひよこ豆との相性もよく、パッケージにもそのおいしさが表現されています」(伊能さん)。具材の存在感やパッケージ写真の上品さに評価が集まりました。

【第1位】 「キッチン88 プーパッポンカリー」(ドーバーフィールド ファーイースト)

タイの人気シーフードカレーが1位に輝きました! プーパッポンカリーとは、バンコクで人気の中華レストラン発祥のカニカレーです。現地では、殻付きのカニを豪快にいためて卵とからめ、カレー風味に仕上げています。日本でも近年人気が高まっており、提供するレストランが増えています。

見た目はシンプルながら、卵とカニのベストバランスが高評価を得たプーパッポンカリー。タイ料理を食べ慣れていないという兼松さんは「初めて食べる味。カニ、卵、カレーのコンビネーションが絶妙なおいしさです。しっかり冷やしたスッキリ系の白ワインと一緒に楽しむのもよさそう」。タイカレーに通常使われているココナツミルクが使われていないため、初心者にも食べやすいこともポイントとなりました。

ほかの3人は、特に卵の食感に感動した様子。「フワフワの卵にもカニのうまみが移っていて、互いの食材の存在感が生きています」(古川さん)。「スパイスも強く主張せず、ふんわりとした卵の食感にマッチしています。ホットサンドのようにパンに挟んで、週末のブランチにも食べたい」(伊能さん)。「クセがなく、子どもでもすすんで食べてくれそう。お酒のおつまみにもぴったり。この味と食感をレトルトで楽しめるのはすごいです」と年齢問わず、ファミリー層にもおすすめしたいと斉藤さんはコメント。プーパッポンカリーはカニを使う目新しさもあってナンバーワンとなりました。

今回食べ比べたレトルトカレーは、どれも夏の暑さを吹き飛ばしてくれそうな商品ばかり。なお、レトルトカレーは基本1人前。開封後は保存ができないので、開けたら使いきるようにしましょう。ご飯に合わせるだけではなくアレンジ料理にも幅広く活用できます。常備もしやすいのでぜひ活用してみてください。

[今回対象にした商品(順不同)] スパイスリゾート 北インド風バターチキンカレー 中辛(S&B)、スパイスリゾート 北インド風ほうれん草カレー チーズ入り 中辛(S&B)、SUPERFOOD DELI 6種のスーパーフードと完熟トマトのドライキーマカレー(S&B)、SUPERFOOD DELI 6種のスーパーフードとあめ色玉ねぎのチキンマサラカレー(S&B)、つぶしひよこ豆カレー(メイフェアキッチン)、旨味赤唐辛子レッドカレー(メイフェアキッチン)、インドカレーカーマ・キーマカレー(エム・シーシー食品)、ゲイロードビーフカレー(エム・シーシー食品)、ゲイロードチキンカレー(エム・シーシー食品)、スマートイート パネンカレー(ドーバーフィールド ファーイースト)、キッチン88 タイ・マサマンチキンカレー(ドーバーフィールド ファーイースト)、キッチン88 タイカレー・チキングリーン(ドーバーフィールド ファーイースト)、キッチン88 プーパッポンカリー(ドーバーフィールド ファーイースト)、タイカレー グリーン(ヤマモリ)、タイカレー レッド(ヤマモリ)、タイカレー イエロー(ヤマモリ)、タイカレー マッサマン(ヤマモリ)、タイカレー プーパッポン(ヤマモリ)、タイカレー パネーン(ヤマモリ)、タイカレー パラダイス(ヤマモリ)、スープカリーの匠 北海道産チキンの濃厚スープカレー(ハウス食品)、カリー屋香りマサラカレー(ハウス食品)、温めずにおいしいカレー 香りたつキーマカレー(ハウス食品)、温めずにおいしいカレー まろやか野菜カレー(ハウス食品)

※「カリー屋香りマサラカレー」の「カリー」は漢字表記です。

※価格は特記がない限り税抜きです。

(取材・文 GreenCreate)

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