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限界は自分が決めている 一歩踏み出すと何が起きる?

"もったいない"脱出の仕事術

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NIKKEI STYLE

コミュニケーションコーチの岩田ヘレンです。スキルアップや自己の成長のために私がいろいろな人に繰り返し伝えていることがあります。それは「自分のcomfort zone(快適な領域)から一歩踏み出しましょう」ということ。人間は、自分が安心できる領域の周りに無意識にlimitation(限界)をつくってしまいがちです。今回は、あなたが「限界」「無理」だと思っていることが本当はどうやってつくられるのか、それを突破したときにいったい何が起こってくるのかについてお話ししましょう。

「自分の限界を主張し続けると、それが本当の限界になる」

"Argue for your limitations and, sure enough, they're yours."

これはRichard Bachという作家の言葉です。自分の限界について主張し続けると、それが本当に限界になってしまう、という意味です。どういうことでしょうか。私自身が経験したことをお話ししましょう。

私はよくフェイスブック・ライブで、生中継で情報発信をしています。配信するといろいろな反応がありますし、もっとやってくださいと言われることも多いです。そして、これからは特に日本人女性のサポートにも力を入れたいので、英語ではなく日本語でのライブもしたほうがいいと考えるようになりました。でも日本語での生中継は私にとっては少しだけチャレンジでもあります。

そして、つい先日、いよいよ日本語でのフェイスブック・ライブを実施しようと思っていたときにちょっと風邪をひいてしまいました。風邪気味なのでできないなと思ったのですが、すぐに「いま私は、自分自身に対して『限界』を主張しているんだな」と考え直したのです。「風邪をひいたから無理、できません」と。

私はいつも「自分自身のcomfort zoneから一歩だけ出てみましょう、何度も出てみましょう」と伝えていますし、自分もそうしています。だから、風邪気味だけでは「やらない理由」にはならない、できるんじゃないかと思いました。しかしその日はクライアント先での会議やコーチングの予定がいくつも入っていて、まとまった時間もとれそうにありませんでした。「時間がないからできません」……これもまた「限界」の主張、言い訳に違いありません。

そこで何をしたかというと、アポイントとアポイントの合間に、お昼どきの東京・大手町の路上で、日本語で7分間のフェイスブック・ライブをやったのです! さすがにこのときは直前まで、自分自身と闘っていました。あきらめようとか、やらなくちゃとか考えたあげく、やるしかないと決心して始めるまですごく緊張しました。人通りはとても多かったのですが、足を止めて注目するような人は幸いおらず、終わったときはホッとしました。

でも次に、もう一つハードルがありました。フェイスブック・ライブは生中継をした後に、その動画を保存して公開できます。自分としてはパーフェクトな出来ではなかったので「本当にこれを公開するの? このまま消してしまったほうがいいのでは?」と迷いました。でもせっかくやったことだし、今回も自らcomfort zone から踏み出さなくてはと考えて、思いきって誰でも見られるように公開しました。その後、この生中継と動画を見た人たちからうれしい反応がたくさんあり、本当にやってよかったという結果になりました。

学ぶためには一歩だけ踏み出す 踏み出し過ぎると恐怖のゾーンに!

ここで伝えたかったメッセージは、「自分が限界だと思っているところを少しだけ乗り越えるとすごくいいことがあって、comfort zoneを広げられる」ということです。ただし、一つ大事なことがあります。それは「一歩だけ、ほんの少しだけ限界から踏み出す」ことです。

comfort zoneの外にはlearning zone(学習の領域)があって、一歩踏み出すと必ず学びが得られます。でも、さらにその外にあるのはterror zone(恐怖の領域)。自分の限界をあまりに超えすぎると、怖いだけで何も学べないということになりかねません。

私は2年前にスノーボードを始めました(47歳で!)。本当に初心者のとき、家族でゲレンデに行って通常のコースを滑ろうとしたら(このコースが既に私にとってはかなりのチャレンジでした)、夫がいきなり、急傾斜で狭くて木がたくさん生えている上級者コースの方に行ってしまったのです。娘は「パパの方に行きたい、ママも一緒でなくてはダメ」というので、しかたなく上級者コースに踏み込んだのですが、そこは自分のcomfort zoneからはあまりに離れすぎていて、恐怖の連続でした。とうとう途中でスノボを外して歩いて下り、「どうして勝手に上級者コースに行ったの!」と夫にさんざん文句を言いました。

なにごとも、小さなチャレンジを試して、これができたら次はこれ、その次はこれ、と少しずつ繰り返すことでcomfort zoneが広がります。くれぐれも無理をしすぎないことです。

うまくいっている…というときになぜか起きるトラブルの意味

先月、「我慢」についてお話をしました。「我慢する」ということもある意味「自分の限界を主張している」と言えるでしょう。「できない、無理」「自分はふさわしくない」と思って我慢しているなら、「本当にできないのか? 本当に無理なのか?」と、もう一度自分に聞いてみてください。

さて、人間がcomfort zoneの中に居続けようとするのは、新しいことが怖いから、自分自身を守ろうとするためです。それは自然なことなのですが、意外な影響を及ぼすことがあります。

あなたは仕事やプライベートで、物事がすごくうまく進んで、何もかも調子よくいっているとき、急に横やりが入ったりトラブルが起きたりする……という経験をしたことはありませんか。プロジェクトが順調で完了間近というときに急病になってしまったり、家族に問題が起きたりなど。

先月紹介した「The Big Leap」の中に、Upper Limitingという概念が出てきます。私たちの体の中にはある種のバロメーターがあって、成功があるレベル以上になると、それ以上成功するのが怖いために無意識にトラブルを引き寄せるのだ、という考え方です。人間は常にcomfort zoneの中に居続けたいものだということを理解すれば、もしチャレンジしてうまくいっているときに何かトラブルが起こっても、それは自然なことだとニュートラルに受け止められるようになります。自分の成長につながっていることの証しですから「ああ、これはUpper Limitingがきましたね」とおおらかに、朗らかに乗り越えていきましょう。

岩田ヘレン
 グローバル・コミュニケーション・コーチ。英ヨークシャー出身、さすがコミュニケーションズ代表。ウイズ株式会社 アドバイザー。日本翻訳者協会理事長、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社コミュニケーション・マネージャーなどを経て2013年にさすがコミュニケーションズ設立。グローバル・ビジネスを想定した企業向けのコミュニケーション・スキル研修などを実施している。著書に『英語の仕事術 グローバル・ビジネスのコミュニケーション』(小学館)。メールは helen@sasugacommunications.com

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