限界は自分が決めている 一歩踏み出すと何が起きる?“もったいない”脱出の仕事術

2017/7/21
(写真:Tia Haygood)
(写真:Tia Haygood)

コミュニケーションコーチの岩田ヘレンです。スキルアップや自己の成長のために私がいろいろな人に繰り返し伝えていることがあります。それは「自分のcomfort zone(快適な領域)から一歩踏み出しましょう」ということ。人間は、自分が安心できる領域の周りに無意識にlimitation(限界)をつくってしまいがちです。今回は、あなたが「限界」「無理」だと思っていることが本当はどうやってつくられるのか、それを突破したときにいったい何が起こってくるのかについてお話ししましょう。

「自分の限界を主張し続けると、それが本当の限界になる」

“Argue for your limitations and, sure enough, they’re yours.”

これはRichard Bachという作家の言葉です。自分の限界について主張し続けると、それが本当に限界になってしまう、という意味です。どういうことでしょうか。私自身が経験したことをお話ししましょう。

私はよくフェイスブック・ライブで、生中継で情報発信をしています。配信するといろいろな反応がありますし、もっとやってくださいと言われることも多いです。そして、これからは特に日本人女性のサポートにも力を入れたいので、英語ではなく日本語でのライブもしたほうがいいと考えるようになりました。でも日本語での生中継は私にとっては少しだけチャレンジでもあります。

そして、つい先日、いよいよ日本語でのフェイスブック・ライブを実施しようと思っていたときにちょっと風邪をひいてしまいました。風邪気味なのでできないなと思ったのですが、すぐに「いま私は、自分自身に対して『限界』を主張しているんだな」と考え直したのです。「風邪をひいたから無理、できません」と。

私はいつも「自分自身のcomfort zoneから一歩だけ出てみましょう、何度も出てみましょう」と伝えていますし、自分もそうしています。だから、風邪気味だけでは「やらない理由」にはならない、できるんじゃないかと思いました。しかしその日はクライアント先での会議やコーチングの予定がいくつも入っていて、まとまった時間もとれそうにありませんでした。「時間がないからできません」……これもまた「限界」の主張、言い訳に違いありません。

そこで何をしたかというと、アポイントとアポイントの合間に、お昼どきの東京・大手町の路上で、日本語で7分間のフェイスブック・ライブをやったのです! さすがにこのときは直前まで、自分自身と闘っていました。あきらめようとか、やらなくちゃとか考えたあげく、やるしかないと決心して始めるまですごく緊張しました。人通りはとても多かったのですが、足を止めて注目するような人は幸いおらず、終わったときはホッとしました。

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学ぶためには一歩だけ踏み出す 踏み出し過ぎると恐怖