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パパ友やママ友って、子育てに必要?

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幼児教育を通して6000人以上の子どもと接し、数多くの家庭をコンサルティングしてきた山本直美さんが、悩める子育て世代へアドバイス。子どもたちに仲良しのお友達ができるにつれ、親同士のお付き合いのシーンも自然に増えてきます。余計なトラブルを生まずに、上手にパパ友・ママ友をつくるにはどうすればいいかを聞きました。

◇  ◇  ◇

ママ友付き合いは付かず離れずの距離感で

こんにちは。チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美です。

入園・入学、進級してクラスが変わったりすると、大人も子どもも新しい環境に慣れて落ち着かず、心が揺れ動きます。

お子さんが、クラスの中で新しいお友達ができるかな、と不安に思う気持ちと同じように、パパやママも新しくパパ友、ママ友になれる人はいるのかな、と少し緊張するかもしれません。「自分から声をかけて連絡先を交換してみようかな」「ランチにお誘いしてみようかな」「子どもたちが仲良くなったので、週末おうちに遊びに来てもらえるようお誘いしてみようかな」……など、あれこれ考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。一方で、親同士のトラブルについて耳にすることもあり、「パパ友、ママ友づくりは慎重に」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

余計なトラブルを生まず、上手にお付き合いをしていくには、どんなコツがあるのでしょうか。パパ友とママ友では、その関係性や意味合いが大きく異なりますので、まずはママ友からお話ししたいと思います。

まず、ママ友とのお付き合いにおいては、「相手との距離感を考える」ということがとても大切です。

女性は、お付き合いの距離感がいろんな場面で気まぐれに変わりがちです。ママ友の場合、産院や自治体主催の赤ちゃん教室、児童館などで出会ってから、子どもの成長とともにずっと関係が続いていくお友達は少ないのではないでしょうか。

子どもが赤ちゃんのころは親しくお付き合いしていても、2歳くらいからは社会性が発達し、子ども同士のトラブルも増えてきます。相手のお子さんに意地悪をされてばかりだったりすると、「どうしてうちの子は『イヤ』と言えないのかしら」と悩んだり、遊ばせるべきか遊ばせないでおくべきかを考えたりすることもあります。叱り方やおやつの与え方など、ママ同士の価値観の違いを感じることも増えてきます。

多少のトラブルや価値観の違いは付き物ですが、あまりにストレスになる場合には、「NO」と言える関係か、どこまでの情報を伝えるか(嘘を言う必要はないけれど、余計なことは言わない)をよく考えましょう。「しばらく距離を置く」のも、時には必要なことです。そういうリスクがあることも含めて、「距離感の合うお友達に出会える」というのは奇跡的なことかもしれませんね。

意識しておきたいのは、「1人のママ友や、1つのママ友ネットワークに集中しない」ということ。ママは、自分がそのネットワークに入れないと、子どもが寂しい思いをしてしまうのではないかと不安に思いがちですが、お子さんの人間関係はそれだけではありませんので、心配しなくてもいいと思います。

実際は、寂しいのはママ自身なのかもしれませんね。でも、無理をすると続きませんし、逃げ道がないと苦しい人間関係になってしまいます。お友達やネットワークによって、それぞれの距離感を考えながら、うまくお付き合いできるといいですね。

周囲をよく観察すればトラブルに巻き込まれない

また、保育園や小学校入学を機に、「焦ってママ友をつくろうとしない」ということも大切なことです。

人との出会いがたくさんあるのはとてもすてきなことですが、ママ友は子どもを通じてのお友達ですから、中にはお友達づくりが苦手だった人、コミュニケーションが苦手な人もいらっしゃいます。そういう方は、ついついママ友とのお付き合いに過剰に集中してしまいがちで、悪気はなくとも、トラブルメーカーになってしまうことがあります。

焦って仲良くなろうと無理をすると、トラブルに巻き込まれることも増えます。だからこそ、「帰る方向が同じだから」などの理由でお友達になるだけでなく、「仲良くする人を選ぶ」という視点も大切です。

1年くらい様子を見てからでも遅くはありませんので、上手に距離感を測りながら、時間をかけて仲良くなっていけるといいですね。そうやって仲良くなれた人とは、子育ての戦友として一生のお友達になれることもあるでしょう。

「子ども同士のトラブルに介入しない」など線引きを

一方で、「一人でポツンとしている人に声をかけてみる」ということも、忘れないでおきたいことです。

社会の中では、「好きな人とだけ一緒にいる」というわけにはいきません。子どもは、4歳くらいから「お気に入りのお友達以外を排除する」という行動をすることがあります。これは仲良しだけで安定した関係を作りたい気持ちの表れ。そんなとき、ママが普段から一人でいるお友達に声をかける姿を見せていると、そこからお友達との関係性の作り方を学んでいきます。

それから、まだ信頼関係ができていない段階ではおうちに簡単に招待しない、ということも気を付けたいポイントです。家に呼んでしまうと、普段の生活のあらゆることが見えてしまい、ちょっとしたねたみやそねみ、行き違いなどがトラブルの元になってしまうこともあります。家族ぐるみでお付き合いできるようになってからでも遅くはありませんので、それまではあまり積極的に家の行き来はしないこともおすすめしています。

最後に、とても大切なのが「子ども同士のトラブルに親がすぐに出ていかないこと」です。

ケンカやけがなど何かあったときに、子どもは自分に不都合なことは言いたがりません。子どもの話だけをうのみにしてしまうと、トラブルの元になりますから、まずは「自分が見ていないことには白黒をつけない」ということを肝に銘じてほしいなと思います。子どもの話をよく聞き、気持ちには共感しながらも、まずは先生に相談するなど、親が介入しないということをお互いに約束できているといいですね。

こうして見ていくと、昔からのお友達の大切さも分かりますね。無理してママ友をつくろうとするのではなく、疲れたときは昔のお友達に会ったほうが心も安定します。ママ友とのお付き合いが上手にできる人は、昔からのお友達も大切にしているように思います。

社内、趣味仲間で緩やかなパパ友ネットワークを作る

一方のパパ友はどうでしょうか。

パパ友の場合、ママ友のように、食事に出かけたり家に呼んだりするほど仲良くなるということはまれかもしれません。子ども同士のトラブルにパパが介入して余計なトラブルを抱えてしまう、ということも少ないでしょう。

園や小学校の雰囲気、ママたちの雰囲気によっても多少異なりますが、最近では「パパの会」や「おやじの会」のようなサークル活動もよく見られるようになり、一昔前に比べて、園や小学校でのパパ友ネットワークはできやすくなっているように思います。

さらに、園や小学校の環境以上に大きく変わったなと思うのは、会社内で子育てについて話をするのが一般的になったということではないでしょうか。

昔は、社内で家庭のことについて話すことといえば「子どもが入学した」くらいで、何となく家庭のこと、子どものことは話すのははばかられるような雰囲気もありました。でも最近では、パパたちがお子さんの好きな遊びや、週末のお出かけ先などを同僚と話し合う、といったコミュニケーションも普通に見られるようになりました。有給休暇を取る際に、「子どもの入園式(入学式、運動会なども)があるから」と社内で公言できるようにもなりましたね。

そこでパパにおすすめしたいのは、園や学校でのパパ友ネットワークの他に、会社内などで世代の違うパパとのネットワークを持ち、そこでパパ友をつくることです。

ママと比べると、子どものことを思う気持ちや悩みをオープンに表現する機会が少ないパパ。でも、子どもや家族のことに対する思い、悩みや不安もママと同じように持っているのですよね。そんなとき、相談できる先輩のパパ友がいると、そこで救われることがあります。

パパの場合、ママのように「悩みや不安に共感してほしい」というよりは、「答えや解決策を知りたい」という気持ちが強いようです。例えば「娘に『パパきらい』って言われたのですが、どうしたらいいでしょうか?」という相談は、「このまま放っておくと、どうなるのかな」ということをシンプルに知りたい、ということだったりします。

そんなときに、パパと同じように解決策が分からないママに相談すると、ぶつかり合いになってしまうことも多いのですが、先輩パパに相談することができれば「子どもは変わるから大丈夫」などとアドバイスをもらえ、安心することができますね。まずは、お互いの背景が理解しやすい会社でのパパ友ネットワークがあるとよいかもしれません。また、スポーツなど、パパの趣味や好きなことで連帯できるパパ友ネットワーク作りもおすすめです。

本当の意味で仲良くできるパパ友、ママ友に出会えると、子育ての同志として情報共有をしたり、困ったときに助け合ったりしながら、一生の友人になれることがあります。パパ友、ママ友をつくらなくては!と張り切り過ぎず、自分たちのペースや距離感を大切にしながら、本当に仲良くできる友人に出会ってほしいなと思います。

山本直美
 チャイルド・ファミリーコンサルタント。アイ・エス・シー代表。NPO法人子育て学協会会長。1967年生まれ。日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了。幼稚園教諭を経て、大手託児施設の立ち上げに参画。95年にアイ・エス・シーを設立、保護者と子どもの教室『リトルパルズ』を開設、東京・名古屋で「ウィズブック保育園」を運営し、独自の教育プログラムや保護者向けの子育てに関する学びを提供している。

[日経DUAL 2017年5月15日付記事を再構成]

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