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育児と介護の「ダブルケア」 仕事とどう両立 地域で相談し合い悩み軽減

2017/7/18 日本経済新聞 朝刊

 育児と介護を同時に担うダブルケア問題が顕在化してきた。内閣府の調査で、この問題に直面するのは25万人に上る。背景には晩婚化に伴う出産年齢の上昇がある。働く女性にとって課題の仕事と育児の両立、さらに迫る介護をどうしたらいいのか。

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■二世帯住宅で母を介護 埼玉・所沢市のAさん

 所沢市に住む女性、Aさん(38)は勤務する金融機関の仕事と育児・介護の両立に悩んでいる。半年前、母(66)が脳梗塞で倒れ、体にマヒが残った。父(69)が介護をするが、家事には不慣れ。料理や掃除で失敗するたびに声を荒らげる。両親は自宅を二世帯住宅に改装してAさん一家と暮らす。育児に父母の協力を得ながら働くキャリアプランだったが、突然の母の介護生活。手は足りない。

 当時、Aさんは育児休業を終えて2カ月前に復職したばかり。時短勤務とはいえ、仕事のリズムを取り戻しつつあった。「最長3年の育休制度を延長して、育児・介護に使えばいい」。理解のある上司が会社に掛け合ってくれたが、復帰後すぐに職場に穴を開けることに罪悪感がある。

 まだ小さい子供の世話に加えて、母親のケア、両親分の食事を用意するAさんの毎日は「一日中、人の面倒を見続ける無限ループ。覚悟していたとはいえ、逃げ出したくなる。私は本当に復職できるのか」と打ち明ける。

 子育てと親の介護のダブルケアに悩む人は少なくない。内閣府が16年に調査したところ、未就学児の育児をしながら、家族の介護を同時にする人は25万人に及ぶ。

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