貯蓄1000万円女子になれる? お金の使い方チェック!
日経ウーマンの読者500人調査で、「貯蓄1000万円女子は節約するだけでなく、お金を使うところには使っている」ことが判明。ためている女子の分析を基に作成した「お金の使い方『一流度』チェック」を試してみよう。
お金も時間も、投資効果が最大になる使い方をする
お金を使うところには使うのに、貯蓄は1000万円以上。そんな人になるためのヒントを、「証券会社の営業マン時代に数多くの富裕層の人と仕事をしてきた」と言うZUU社長兼CEOの冨田和成さんに聞いた。
「自分で富を築いてきた人は、お金も時間も『投資効果』を意識して使っています。金銭面での損得だけでなく、心身の健康から世の中のためになることまで長い目で見たリターンを考え、それが感じられないものには1円も使いません」。この考え方を私たちが応用するなら?
「将来の収入の向上につながる自己投資をすること。専門スキルを磨く、憧れの人と会食する、ぜい肉を落とすなど人によって異なるはず。今の自分に最も必要な投資を考え、それ以外にお金と時間を使うことを抑えれば、結果的にお金がたまる人になれると思います」
【ここから、お金の使い方「一流度」チェック!】
(1)家や職場でコンビニ弁当を食べるか、チェーン店でひとり外食
(2)基本は自炊だが、月に数回は尊敬する人や信頼する人と外食
(3)毎日家で自炊し、食費はとことん切り詰める
一流の答えは……(2) 人脈や刺激も「リターン」と考える
考えるべきは食事による投資効果。自炊なら節約でき、健康にもいいが、会食で得られる人脈や刺激はそれ以上のリターンになる可能性が。
(1)自宅から徒歩1分のコンビニへ行き、160円で買う
(2)自宅から徒歩10分の100円ショップへ行き、100円で買う
(3)自宅から徒歩20分のスーパーへ行き、半額クーポンを使って80円で買う
一流の答えは……(1) 時間も「コスト」と考え、ムダに使わない
時間も貴重なコストと考えたい。半額で買うために費やす20分を、読書や片づけなど、自分のためになる時間に使うことを考えて。
(1)好きなコスメブランドの商品をフルラインでそろえる
(2)人気のコスメをいろいろと購入し、使い切らないものもある
(3)ファンデは5000円、化粧水は1000円以下など、メリハリ買い
一流の答えは……(3) 商品の効果を見極め、コスパを意識する
数が増えがちな化粧品だが、なくても済むものや安くていいものも多い。効果を見極めつつ必要なものを選ぶ目を、化粧品選びで養いたい。
(1)友達の買い物に付き合うなど、人に合わせて楽しむ過ごし方
(2)読書やヨガなど、自分の知識向上や健康管理に役立つ過ごし方
(3)ネットショッピングやゲームをするなど、家でダラダラ楽しむ過ごし方
一流の答えは……(2) 「自分のためになる時間か」を意識して過ごす
休日に「自分のためにこれができた」という実感は、毎日を豊かにしてくれる。お金だけでなく、時間の使い方も自己投資と意識しよう。
(1)5000円のバッグを年3回買い、飽きたらそのまま
(2)5万円のバッグを年に1度買い、飽きたらそのまま
(3)10万円のバッグを5年に1度買い、飽きたら5万円で売る
一流の答えは……(3) 高額なものはリターンも考えて買う
バッグは価格帯も含めて嗜好が分かれるが、多少高くても長く使えるものは投資効果が高い。中古で高値がつくものなら、リターンも大。
(1)友人や彼氏にすすめられるものを買う
(2)みんなが着ているトレンドの服を買う
(3)自分が「絶対買い!」と思ったものを買う
一流の答えは……(3) 「自分の軸」で買い物をする
他人に影響されやすい人はムダ買いが多い傾向に。「これを着ることで自分がすてきに見えて、自分らしくいられるか」を意識して買い物を。
(1)フリマアプリやネットオークションで1枚ずつ売る
(2)高値がつくものだけフリマアプリなどで売り、残りは寄付する
(3)「いつか着るかも」と思い、クローゼットに入れておく
一流の答えは……(2) 「売る労力」も考え、余計な時間を使わない
手持ちの服を把握してムダ買いを防ぐためにも、着ない服は手放したい。出品や発送の時間コストを考え、寄付も視野に入れて。
(1)銀行や保険会社ですすめられた金融商品や保険商品を選ぶ
(2)本や雑誌で資産運用を学び、自分で商品や方法を選ぶ
(3)友人が実践していて「おすすめだよ」と言われた商品を選ぶ
一流の答えは……(2) 金融商品は自分でじっくり勉強してから購入を
金融機関の窓口では手数料の高い商品をすすめられやすく、友人の話もうのみにするのは危険。十分勉強し、リスクも把握してから始めて。
この人に聞きました
ZUU社長兼CEO。野村証券のプライベートバンク部門で活躍後、起業。金融メディア「ZUU online」などを運営。著書に『大富豪が実践しているお金の哲学』(クロスメディア・パブリッシング)など。
[日経ウーマン 2017年7月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。